完璧主義・・・

スポーツ完璧主義というようなことです。

些細なミスも許さない、自分に厳しく・・・

良いことのように聞こえます。
スポーツの種類によっては良いことなのかもしれません。
テニスでは・・・?

どうでしょう・・・
僕はだめなような気がします。

なぜならば・・・
以前も書きましたが、テニスは負けるスポーツですし、ミスをするスポーツです。
そもそも完璧ということが存在しないスポーツです。

誰かに採点されるわけではないですし、仮に自分が完璧でも相手がいる以上負けることだってありえます。

些細なミスも許されないですが、それを完全に無くす努力をしても絶対無くならない、完璧を目指すが完璧にはなれない、というものだと思っています。

さらに、自分に厳しすぎることにも疑問です。
甘えということはまた別ですが、少しのミスも許さないような状況では苦しすぎるような気がします。
ミスをしたらそのミスを無くすための工夫や努力は必要ですが、それでもミスはします。
「自分は何してるんだ・・・」というような思いを持ちすぎてはいけないと思います。

また、自分の目指す完璧がなにか、ということも重要なことです。
その方向性が間違っていればいくら練習しても結果にはつながらないでしょう。

例えば・・・

すべてのショットを自分の最高の打点で打ちたい、ベストショットをしたい、と思っているとします。

まず、不可能ですね・・・

相手が打つボールの種類は様々ですからその都度対応しなければなりません。
自分にとって最高の打点は1箇所ですから・・・高いボールもあれば低いボールもあります。
深いボールも短いボールも、さらには速い、遅いという違いもあります。

同じような理由で全てベストショットも無理です。

体勢が悪いのに速いボールを打とうとしては、ミスにつながります。
その状況で効果の高いボールを打つことができればよいのですから、それは必ずしも速いとはかぎりません。

少し話はそれますが・・・

こんな話を聞いたことがあります。
あるジュニアが・・・
「昔は低くて速いボールを打つことができたから勝ててました。最近そういうボールが打てません。だから昔みたいなボールを打ちたいんです。」

・・・。

勝ててました、というのはどこでの話でしょう・・・
小さい年齢のジュニアの大会で勝てていたから、といっても日本一ではないわけですから少なくとももっと強い選手がいたわけです。
その当時に勝てていたとしても今は年月が経っていますから、さらなるレベルアップが必要です。
そもそも低くて速いボールを打ちたいという時点で、強くなるために必要なこととはずれています。

勝つために必要なことは速いボールではなく相手にミスをさせることです。
昔に戻って良いのはその時世界一だった選手だけであまり昔に戻ろうとすることはお勧めしません。

後ろ向いてしまう意味でもです。前を向くためにも過去より未来です。

話を戻しますが・・・

完璧を目指すのはとても良いことだと思います。
でも、完璧にはならない、ということを同時に理解する必要があります。

それでも完璧を追い求めて選手は戦うわけです。
選手にとって完璧は、自分が世界の一番であること。

気合い!!!!!!!!!!!!!!!!!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。全て必須項目となります。