先々週に引き続き・・・

今日はSSC所属の斉藤秀です。

先々週のフューチャーズで本戦に上がり、本戦でも1回勝ちATPポイントを獲得しましたが・・・

今日行われた昭和の森のフューチャーズでも予選を勝ち上がり、本戦も勝利しました!

相手も順当ならば先輩でもあり去年まで一緒に練習していた守屋宏紀と対戦します。

彼の場合まだ高校2年生ですがジュニアのITFポイントを獲得する大会にはほとんど出ずに、今年からJTA大会をメインに出場していました。
ランキングがほとんど無い状態からだったのでまずは全日本選手権の予選に出場できるランキングを、という所を目標にしていました。

ジュニアの大会ではない理由は人それぞれだとは思いますが、彼の場合は年頭の全日本室内ジュニアで優勝したため、勝てるであろうメンバーではなく、勝つことが難しいメンバーの中でたくさん試合をさせたかった、ということもあります。
そうすると海外のジュニアの大会などは選択肢に入りますが、費用、時間、などを考えると数はたくさんこなせません。

というわけで一般の大会に参加していたのですが、ある程度ランキングも上がってきたのでフューチャーズの予選に入れるかな、ということでエントリーさせました。
もちろん本戦には日本のトップ選手もいるわけですから、自力でそこまで行けばある程度の試合数もできますし、強い選手と試合ができるチャンスもおのずと増えてくるわけです。

しかしながら、彼は日本のジュニアのナショナルメンバーであるという点も忘れてはいけません。
全日本ジュニアではしっかりとその存在を見せ付けることが必要だと思っていますし、それがナショナルメンバーの使命でもあると思います。

強くなっていくためには試合がたくさん必要です。
相手の強い、弱いではなく試合、ということに意味があると思います。
できれば強い相手に競って勝つ、という展開が望ましいのですが、そこは選べませんので・・・

年齢が低ければ様々なジュニアの大会があると思います。
低年齢でも試合はやはり必要です。

もちろん勝つにこしたことは無いのですが、目の前の試合だけを見てはいけないとも思います。
戦っている選手は目の前のことで精一杯でしょうから、周りが先を見ていかないと・・・

と、わかっていてもついつい熱が入ってしまうんでしょう。
それもなんとなくわかります。

大切なことは、その選手が強くなる過程で試合をしている、という点です。
その中には自分より強い、と位置づけされていた相手に勝つことやその逆もたくさんあるはずです。
それもすべてその選手が成長していく過程の出来事なのです。

昨日は杉山愛選手がウィンブルドンで初戦を突破!!
連続記録も更新!!
ものすごいことですししかもシード選手を倒してですから、さらにすごいですよね!

そんな彼女もきっと今まで勝ったり、負けたりの繰り返しだと思います。
良いときも悪いときもあるのが当然です。

それでも信念を持って、自分を信じて周りのサポートも受けながら・・・
自分を日々磨いて現在に至るわけです。

先日、彼女の遠征に帯同させていただいたときに聞いたことです。
「ジュニアの世界1位になったときは騒がれましたけどどう思ってたんですか??」

「1位は嬉しいけど同じ歳や下の歳の選手はすでにWTAで上位に行っていたから自分の実力が世界1位なんて思えなかった。むしろここから頑張らなくてはと思った」と・・・

参ります。

要するに本当の戦いはジュニアの後ということです。

ジュニアの世界1位でも手放しで喜べなかったから今の彼女があるということも言えると思います。
もし、その時に世界1位だ!と満足していたら・・・ですよね。

先を見るということは非常に勇気がいることだと思います。
そして、それを貫けるように選手にはなってほしいですし、それを見越したコーチになりたいと思います。

秀もまだまだこれからです。

偉大な先輩がたくさん卒業しているSSCですから、先輩方を追い越すつもりで頑張ってほしい&いきたいと思います!

では・・・

気合い!!!!!!!!!!!!!!!

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