「木下グループジャパンオープン2026」(東京・有明コロシアム/ATP500)は10月1日、本戦2日目が行われ、男子シングルス1回戦にワイルドカード(主催者推薦)で出場の島袋将(有沢製作所)が登場。元世界ランキング10位のデニス・シャポバロフ(カナダ)に挑んだものの、ストレートで敗れ初戦敗退となった。

第1セット、島袋はいきなりシャポバロフのサービスゲームをブレークする絶好のスタートを切る。しかし、次のゲームでシャポバロフにブレークバックを許すと、5-6で迎えた自身のサービスゲームでダブルフォルトを犯してこのセットを先行されてしまう。

続く第2セット、肩の力が抜けたシャポバロフが厳しいコースへサービスを決めて主導権を握る中、島袋はゲームをキープできずに押し切られ、1-6で力尽きた。

試合後の記者会見に登壇した島袋は、「本当に勝ちたかった。この大会に懸けていた部分があったのに、結果を出せなかった。悔しさがすべてです」と無念の表情を浮かべた。

敗因について問われると、「一番はサービスの差だと思います」と分析。「ファーストサービスの確率が悪く、シャポバロフにエースを取られたり、サーブでプレッシャーをかけられたりしました。その差がすごく大きかった」と、世界トップレベルのサービス力に大きな壁を感じたと明かした。

一方で、「ストローク戦では全然やり合えていましたし、むしろ自分が上回っていた部分もすごく感じていたので、そこはポジティブに捉えたい」と手応えも口にした。

「今シーズン一番取り組んできたショットがサーブだったので、練習の成果を出せなかった悔しさもありますが、こういった高いレベルのツアーで戦い続けるメンタルや実力をつけていきたい。守りに入らず、来年の全豪オープン本戦ストレートインを確実にするためにも、強気で挑んでいきます」と、将来を見据えて前を向いた。

雨に順延になった試合を含め、シングルス12試合、ダブルス4試合が行われたこの日。フリッツ、ルード、ナカシマ、ホダルのシード4選手が敗退した。第1シードのアルカラスはセットダウンを許すも、最後は勝ちきった。

フルセットで勝利し、2回戦へ進んだアルカラス 写真:伊藤功巳

「これまで雨だったのでインドアで練習しており、今日は晴れてアウトドアということでコートのコンディションは全く違っていて、どのようにいくべきかを掴むことに時間がかかった。第3セットは受け入れ、最後は自分を信じて戦った」(アルカラス)

ダブルスではヒジカタと組み、ワイルドカードで出場した上杉海斗が接戦を制して2回戦へ進出。今大会で勝ち残った唯一の日本人選手となっている。

今大会で唯一2回戦へ進出した日本人となった上杉海斗 写真:伊藤功巳


■シングルス1回戦■
○ C・アルカラス (スペイン) [1] 7-6(1) 4-6 6-1 ● A・ミケルセン (アメリカ)
○ D・シャポバロフ (カナダ) 7-5 6-1 ● 島袋将 (日本) [WC]
○ J・ムナル (スペイン)[Q] 6-7(7) 6-4 6-3 ● T・フリッツ (アメリカ) [3]
○ J・ファリア(ポルトガル)[LL]  6-4 3-6 6-4 ● A・フェリー (イギリス)
○ K・ジャケ (フランス) [SE] 6-3 6-1 ● H・ルーネ (デンマーク)
○ L・ダルデリ (イタリア) 7-6(3) 6-3 ● C・ルード (ノルウェー) [6]
○ U・アンベール 6-3 6-2 ● B・ナカシマ (アメリカ) [5]
○ J・レヘツカ (チェコ) 6-3 6-7(3) 6-3 ● Z・ベルグス (ベルギー)
○ M・ベレッティーニ (イタリア) 1-6 7-6(1) 6-4 ● A・ダビドビッチ フォキナ (スペイン)
○ A.D・バジェホ (パラグアイ) [Q] 6-1 6-3 ● R・ホダル (スペイン) [4]
○ S・チチパス (ギリシャ) [Q] 4-6 6-3 6-4 ● T・エチェベリ (アルゼンチン)
○ F・ティアフォー (アメリカ) [2] 6-4 6-4 ● 錦織圭 (日本) [WC]

■ダブルス1回戦■
○S・ボレッリ / A・ババソリ (イタリア) [1] 7-6(1) 7-6(2) ●望月慎太郎 / 渡邉聖太 (木下グループ/ネッツトヨタ神戸) [WC]
○A・クライチェク / N・メクティッチ (アメリカ/クロアチア) [4] 5-7 7-6(6) 10-7 ●P・ノウザ / M・ヴィーナス (チェコ/ニュージーランド)
○R・ヒジカタ / 上杉海斗 (オーストラリア/江崎グリコ) [WC] 4-6 7-5 12-10 ●L・ダーデリ / T.M・エチェベリ (イタリア/アルゼンチン)
○・アリバジェ / A・オリベッティ (フランス) [2] 3-6 6-3 10-8 ● JJ・ロジェ / T・ウィネガー (オランダ/アメリカ) [LL][2]

取材:保坂明美 写真:伊藤功巳