小学校→中学校→高校→大学→大学院(修士)と勉強をしてきた。ハッキリ言って、高校までの勉強は、僕にとってはなんの興味も無かった。興味が無いから良い成績はとれない。興味があるのは、テニスオンリーといっても過言ではなかった。
その分、大学の勉強は自分にとってとても有意義なものだった。なによりも自分の意思で進んだ早稲田大学(スポーツ科学を学びたいから:選択肢としてテニスは二の次)であったので、興味が詰まったスポーツ科学部スポーツ医科学科での勉強は、身になっていく実感を何度も感じる事ができた。身体の内部(神経組織、筋と腱と骨等)やスポーツ心理学を学び、怪我の対応やテーピングの仕方などを自分の身体で実践する事は、いざと言うときに現場で何度となく役に立った。
また、教職課程の授業(保健体育科)では、皆で授業を作るグループ科目もあり、その一体感が求められた。テニスは個人競技なので、普段感じる事のできない、団体行動の達成感を感じる事ができた。面白いのは、早稲田にはスポーツのトップ選手が多く在籍しているため、授業の実技レベルがとても高く、いつも白熱する。バレーボールの授業ではこちらが本気のスパイクを女子に放っても、レシーブされる事もしばしば???。その分授業の完成度も高くなる。
と言う感じで、僕の大学生活は非常に充実していた。
何が言いたいかと言うと、『学びたい事』を、『自分の意志』で決定し行動するのとしないのでは全く吸収率か違うという事。そして、大切なのは『学びたいと感じた時期』を大切にする事。『学びたい』と感じたならば、思いっきり楽しんで学ぶ事である。
僕は今また、学びたいと感じている。
大学院はとても駆け足で過ぎて行った2年間で、テニスとの二足のわらじを履いた僕は、同期の院生の知識力とは比べ物にならないほど劣っていた。彼らは本当に勉強している。興味を追求している。そんな彼らに負けないように分野は違えど『テニスを追求』し、空いた時間に独学で、大学や大学院で学んだ事を基礎から勉強し直している。遠征には、お気に入りの教科書を持って行くようにしている。それが今は楽しい。
先日、久しぶりに大学の授業を受ける機会があった。寝ている学生もいたが、彼には今は『時期』ではないのだろう。
改めてこういう時間を大切にしたいなと感じた。
所変わって、北海道上陸しました!!明日は一日しっかり練習して、試合に備えたいと思います!!
コメント
インカレチャンピオンまで上りつめた人ですから、常人とはかけ離れた感覚の世界だけがリアルで、教科書はさぞかしつまらなかったのでしょう。しかし、大学に入られて、自分しかわからないと思われた感覚の世界が学問の対象になっていたことを知られて興奮されたでしょうね。私は、テニスプロの感覚世界を何とか共有できないものかと観戦しに行くのですが、そうか、学問的アプローチもあったのですね。でも、大学に入るにはとうがたちすぎているので、ビンテージな私としては、取り敢えず、観て感じて酔いしれたいと思います。ナイスプレイ、頼みます!
私は文平選手の日記を読んで良い感性をしてると思いました。リアルのない机上の学問ほどつまらないものはありません。普通の人は行くことがない宇宙ですら、触れたことがあるから人類は、宇宙にまた触れたいと思い実際に存在しているものとして捉え、もっと知りたいと探求していくのでしょう。
人それぞれに凝縮した時間を過ごせる時期や長さが違います。文平選手のそれが今なら今を大切に過ごして下さい。応援してますね!!
砂くじらさん>>
机上の結果と現場でのギャップを埋める努力は、してもしても、したりません。その為の大学院進学だったのですが、もう一度勉強するならば、勉強のみに専念してみたいですね。
souさん>>
僕の感覚は自分の中では、人と違うものだと思っています。インカレチャンピオンは結果として胸に留めていますが、その中でも、『自分は人と違う』と言う事にプライドを持って、今でも生きています。プロテニスは純粋に楽しんで観戦し、できなくてもマネして下さい。僕も最初はマネから始めました。感覚を大切にして下さい☆