6月20日(火)
ドイツ、ハレで行われるゲリー・ウェバー・オープン
7月3日開幕のウィンブルドンと同じ芝のコートの大会、ウィンブルドン前哨戦の一つだ。

錦織圭(日清食品)の1回戦が行われ、錦織はベルダスコ(スペイン、32位)と対戦、6-7(7-9),6-3,6-4と苦戦するが勝利した。

予選決勝で敗退したが、欠場者が出たために、ラッキールーザーで出場となった杉田祐一(三菱電機)は第1シードで芝の王者ロジャー・フェデラー(スイス)と初対戦、観客を沸かすプレーをしたが3-6,1-6で敗れた。

錦織次戦は8強入りを懸け、世界38位のK.ハチャノフ(ロシア)と対戦する。
ハチャノフは全仏ではベルディヒ、イスナーなどを破り、次のマレーに敗れたが16強になっている。
身長2メートル(198cm)を生かした弾丸サーブもある期待のプレーヤー。
5月21日が誕生日、21歳になりたての強敵だ。

初戦はダブルスパートナーに大苦戦

錦織にとってベルダスコはこの大会ではダブルスパートナー。
両者のこれまでの対戦成績は錦織の4勝2敗。いつも競り合っている。

前々週終わった全仏オープンでは4回戦でもベルダスコと対戦、第1セットを0-6で落とす最悪のスタートだったが、そこから挽回、2年ぶり2度目の8強入りを果たした。

第1セット

第8ゲームで錦織は2本のブレークポイントを握られたがキープ。
お互いにサービスキープでタイブレークへともつれ込む熱戦。
先にミニブレークしたが、ウィナーを決められるなど、最後に粘り勝ったのはベルダスコ。
錦織は7-9でタイブレークを落としてしまう。

第2セット

先に主導権を握ったのは錦織。
第4ゲームでこの試合初めてのブレークを奪う。
しかし直後の第5ゲームでベルダスコにブレークバックを許してしまう。

ここでズルズルと行かないのが錦織の強さ、第6ゲームを再びブレーク。
第9ゲームでベルダスコに2度のブレークポイントがあったが錦織がしのぐ。
このセットを6-3で取り返す。

ファイナル・セット

第2ゲームで3本のブレークポイントを握られるもキープ。

第7ゲーム、縺れるが、ブレークに成功。
そのままリードを守りきり、6-4で勝利した。

試合を通してサービス・エースを14本決められるなどタフな試合だったが、逆転で2回戦に進出した。

「芝での試合は(今年)初めてだったので、イージーではなかった。
第1セットはベルダスコが良いプレーをしてきてチャンスがなかった。
第2セットは自分がよりよいテニスができた。」

順当に勝ち進むと、錦織は準決勝で第1シードのR・フェデラー(スイス)と対戦する組み合わせ。

錦織、今年で5度目のゲリー・ウェバー・オープン。
2014、2015年にはベスト4。
2016年は脇腹痛のため2回戦で棄権している。

大会データー
大会名:Gerry Weber Open
賞金総額:€1,966,095(2.5億円) Gerry Weber Open
優勝賞金:€395,690(5千万円)
準優勝:€193,985(2.5千万円)
4強:€97,610(1.3千万円)
8強:€49,640(620万円)
2回戦:€25,780(330万円)
1回戦:€13,595(170万円)
会場:ゲリー・ウェバー・スタジアム
ドイツ時間(時差-7時間)

<<2回戦>>
3]錦織圭 vs K.Khachanov(RUS)

<<1回戦>>
〇3]錦織圭 vs ●ベルダスコ(スペイン、32位)
〇1]R.Federer(SUI) 63 61 ●L]杉田祐一
ドローnet版
ダブルスドロー
シングルス予選ドロー

錦織、7月3日からウィンブルドン

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(記事塚越亘 photo佐藤ひろし)

芝での感触を味わいながらの素晴らしいプレーを見せた錦織圭