昨日は、塚田コーチが出場しているThailand ITF Senior Open 2014 G2の1回戦を応援にタイのナショナルセンターLTATへ行ってきました。
大会は想像していた以上にしっかりとしている大会で、日本からも、沢山の方が出場されていました。
日本では ITF Seniorの大会は無いのだそうですが、もしもあれば日本人の方はもちろん、タイ人の方も旅行も兼ねて沢山参加しそうですが、いかがなものでしょうか。
さて、塚田コーチの1回戦はというとタイ人の方に、62,63で勝利したのですが、相手は技術がしっかりしていて、しつこさもある相手でした。
試合後、「戦術無しで戦えば、もっと試合が長引いたに違いない」(塚田コーチ談)
と言っていたように、とても手強い選手です。
では、この様な相手を崩した戦術とはなんだったのか。
1つ目は
「コートを広く使うこと」
角度を付けたボールを打つというのはこのカテゴリーの対戦相手では特に有効です。
ウインドミルやラットショットを使用し、相手をコートの外へ追い出し、オープンコートや相手の逆を突くショットでポイントを重ねていました。
対戦相手の方は、ラットショットの滑ってくるボールに対して最後まで対応できず、スライスで返球するも、いつもスイートスポットを外されてミスショットをしていました。
ミス後は、首を傾げることもしばしば。
恐らく、こういったボールを打たれた事があまり無い為に、どうして自分がミスをしているか分からないという感じでしょう。
こちらとしては、シメシメといった相手のリアクションです。
試合後の「プレースメントラットショットをもっと有効に使えたら、もっと楽に勝てた」(塚田コーチ談)
2つ目は、
「高さの変化」
塚田コーチは相手のバックハンドの高い所に、フォア、バック共にボールを打ち、相手に強打させないようにしていました。
相手がバックハンドのスライスで、高いボールをクロスに返球してきたボールを、ウインドミルでオープンコートへ、そしてスティールという流れが試合の中でよく見られた展開です。
ボールを弾まされて高い打点で常に打つことになるので、相手は我慢できずに最終的にミスをしてしまうという事もしばしば。
段々と相手の集中力も奪っていく、3セットマッチで非常に有効な戦術の1つです。
プロの選手達はこういった戦術をあたり前のように使用し、それに対しての対応も早いです。
ただし、ここではあえて一般の方と表現させて頂きますが、そういったボールを受けた事が極端に無い一般の方に対しては、ショット自体もそうですし、戦術的なテニスは、かなり有効だという事が新たな発見でした。
APF ACADEMIESで指導する戦術は、ジュニアだけに有効なわけではありません。
自分と同じ、または少し上のレベルの技術を持つ方には、戦術を知っていれば勝利のチャンスを見出す事が出来ます。
塚田コーチの2回戦は、本日16時半以降。
インド人のテクニシャンの左利きだそうです。
どんな戦術で戦うのか、楽しみです。