世界No1選手のデータからみる、2ndサーブの深さの重要性

2nd serve 落下地点
ジョコビッチが優勝、錦織選手が準優勝だった先週のATP Toronto。
ジョコビッチがモンフィスとの準決勝中に出てきた、2ndサーブのデータが面白かったのでご紹介します。

上記の写真はジョコビッチが準々決勝でベルディヒとの対戦したときの(76,64)「2ndサーブの落下地点」を記したもの。

アカデミーのプライヤーズクラスの子供達にも見せたのですが、結構手前に落ちているんだという率直な意見。
私もこれは結構意外でした。
恐らくですが、サービスラインから緑と紫の境目までは、シングルススティック1.5本分位かと思います。

*今大会、2ndサーブがあまり良くなかったとの記事をATPサイトで見かけましたが、それがこの数字にも現れているかもしれません。

1.ボールが深く入った時のポイント獲得率

ボールが深い時のポイント獲得率

ポイント獲得率は71パーセント。
(青がポイントを獲得、赤がポイントを失っています。)

過去52週間の2ndサーブのポイント獲得率58.3%(世界No1, No2はフェデラーの56.9%)から見ても高い確率でポイントを獲得しています。
(下記のサイト参照)

52-WEEKS SERVE RATING ON ALL SURFACES

2.ボールが短く入った時のポイント獲得率

ボールが短い時のポイント獲得率

ポイント獲得率は47パーセント。
先ほどの71パーセントに比べて大分低い数字です。

短いサーブに対して、ベルディヒから攻撃的なリターンをされた事が予想されます。

デュースサイドのセンターへの短い2ndサーブに赤ボールが多いですが、アドサイドと違ってボールが外に逃げない分、踏み込んでリターンをされているのかもしれません。

アベレージスピードが1よりも遅いのは、スピンが思った以上にかかりすぎてボールのスピードが落ちてしまったのでしょうか。それとも2ndサーブが安定していなかったため、スピン量を増やしていたか。
これは想像でしかありませんね。

まとめ

・2ndサーブの深さはポイント獲得率に影響がある

・2ndサーブもコースの打ち分けが必要である

ジョコビッチの2ndサーブがより安定して深くなってきたら、ストローク力のあるジョコビッチから勝利するのは、更に難しくなる事でしょうね。

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