可能性・・・

テニスを愛する皆さんこんにちは

今回のオレンジボウル(Under12&14)の参加者総数は、
予選を含めると1000人を超える大会です。世界中から
様々なレベル(決して強い選手ばかりではない)の選手
達が集まってきます。

その中で、将来プロ選手として活躍できるのは、多く
見積もっても男女合わせて10人以下だと思います。

ここに参加していない選手がいることも忘れては
いけませんが、一番の理由は、同じ熱意で戦う事、
努力する事を、継続する事が選手も親もコーチにも
難しいのだと思います。

多くの選手が、数年後にはラケットを置いているかもしれません。


このような国際大会に早くから参加する選手は、選手も
親も意識は高いのだと思います。反面、目先の勝利に
気持ちが向きすぎてしまいやすいと思います。

常に勝利を目指す姿勢は大切ですが、この時期から
数年間は、一番成長する時期であると共に、身心の
成長に伴い一番アンバランスな時期でもあると言えます。

特にコーディネーション能力は、日々変化すると言っても
良いでしょう。細かく言えば毎日、打点が変わって
しまったりスイングの軌道が変わってしまいます。
(特に苦手なショットにはこの傾向が強いです)

この時期に重要なのは、我慢する事、目先の成績に
一喜一憂しすぎないで、努力を継続していく事が、
選手の可能性を広げる意味で非常に重要です。

Give upしてしまえば、何の可能性も生まれません。

客観的に選手の成長を見極めながら、我慢強く
作業を続ける事が、可能性を広げる唯一の
方法であると思います。

コメント

  1. Zero Cool さん : 2008.12.27

    娘が14歳の地方の大会で優勝した時、「U14で優勝したって意味がない」と宣言するコーチがいらっしゃいました・・・その時は、「失礼なコーチだ!」と感じましたが、上記のような明確な理由付けがあればもうちょっとはやくに「なるほどな」と思えたのでしょうけど・・・

    日本のコーチは、周囲に対してメッセージを伝えるのがどうやら苦手なようです。もっともっとメッセージを送信して、周囲への協力を促すべきでしょう。

    我々親は、それに対して「何をどう協力していけば良いのか」を真剣に考えなくてはいけない時期に来ているような気がします。勝ったからといって、コーチをチヤホヤせず、負けたからといって、手の平を返したようにコーチを責めるような親にはなりたくないので・・・

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  2. Toru Yonezawa さん : 2008.12.28

    才能のある選手(たいていはある程度の才能はあり)を生かすも殺すも親次第です。確率の低い成功への道は変わりないので親としての少しでも子供への賢いサポートが求められるのが選手への道だと私の経験では確信しています。

    返信

  3. 濱浦 さん : 2008.12.28

    Zerocool様
    コメントありがとうございます。
    ドイツでは、コーチの重要な仕事の一つは、親のモチベーションを上げる事(テニスへの理解度を上げるなども含む)だと良く言われます。

    親との理解度を高める事が、自らの仕事を進めやすい環境つくりには欠かせないと思います。

    また、親にとってもコーチのモチベーションを高める努力は必要だと思います。私はコーチへの信頼感を表すと言う事が、一番コーチのモチベーションを高めると思います。年中子供の練習をベッタリ見学するのではなく、時々はコーチと選手だけの環境を作る事なども、良い関係を築いていくためには必要です。

    返信

  4. 濱浦 さん : 2008.12.28

    Yonezawa様
    コメントありがとうございます。
    本当に同感です。テニスにおいて難しいのは、親のサポートが”町内会のソフトボール”の応援レベルでは終わらない・・・と言うところでしょう。

    ツアー(ジュニアも)があるという性格上、親の意識も一般常識の範囲内で収める事はできないと思います。

    常識と非常識を併せ持つ、違いを判断できる、必要に応じて使い分ける・・・そのような能力が親には求められると思います。

    返信

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