テニスを愛する皆さんこんにちは
このブログを始めてから今日で一ヶ月が経ちました。
読み直してみると”力み”が目立ちますね、まるで120%で
フルスイングして、40%しかボールにパワーが伝わっていない
自分自身のテニスを観ているようです。
ここでブログを書く事によって自分自身が一番刺激を受けています。
ドイツでの生活にも慣れて、今の自分の仕事にもそれなりに満足
してしまっていた自分に”檄”を飛ばす事が出来ています。
(忘れていた事がいっぱいありました。)
最近思う事に一つに、テニスは本当に進化しているのか?という
疑問です。世界中の多くのコーチが、テニスは10年前と違うと
言っています。テニスを取り巻く環境は大きく変わっていると思い
ます(僕もそう思っています)道具は進化して、フィジカルも大きく
進化していると思います。では技術は?
ストロークの打球技術は多くの専門書や雑誌でも取り上げられて
いますが、ではボレーは?ネットプレーは?ATPやWTAのTop
100位にランクされる選手でもネットプレーになると”素人同然”の
プレーをする選手が数多くいます。
多くの選手は「ネットプレーが今後の課題」と言います。
以下は、この夏欧州ヤングスター遠征の引率をした後の、
私の日本テニス協会に宛てた報告書の一部です。
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コーチ及びコーチングに関して言えば、欧州でのジュニアに関わる
コーチのコーチングレベルは年々低くなってきていると考えます。
これは、親の関与が非常に大きくなってきており、親が子供との
関係において主導権を確保するべく、若いコーチ〔親の言う事を聞く
・安い・・若くてよく動ける〕を雇う傾向が大きく影響しています。
この傾向によって経験のあるコーチが現場で活躍する機会が
少なくなっているように思われます。
特に経験のあるコーチの不足、不在が選手のプレースタイルの
画一化に大きく影響を及ぼしていると考えます。14歳レベルで
選手のスタイルが決まってくるとよく言われますが、本来男子
選手は、この年代から体が大きくなり”両手打ちから片手バック
へチェンジする・サーブ&ボレーを含むネットプレーにチャレンジ
する・・・Etc” などの変化が生まれてくるはずですが、近年では
かなり早い時点でスタイルを決めてしまい、そこから変化する事
をしない、出来ないケースが増えてきていると考えます。
これは、選手・コーチ・親の問題だけではなく、選手を取り巻く環境
・競争・世界的なトーナメント数の拡大等も大きく影響していると
思われます。*ランキングシステムが、現在は選手・コーチから成長
する為の”時間”を奪っているように思われます。競争は非常に大切
なものですが、選手が成熟する為の時間を奪う必要はありません。
トーナメントに出場する時期・期間とトレーニング(練習及び回復)に
充てる期間をより明確にわけるスケジュールの作成が求められると
考えます。(*ランキングシステムやトーナメント数の拡大を否定する
ということではありません。)
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先日、伊達選手の事を書きましたが、私は別に彼女のファンである
とか崇拝者ではありません。しかし、自分自身を含めてコーチとして
考えるキッカケになるのではないかと思いました。
彼女の復帰後の活躍をATPの選手やコーチに聞けば、「That’s
Womens tennis」と言うでしょう。WTAのコーチに聞けば「She
is special」と言うかも知れません・・・。
それで終わっていいのかな?と考えてしまうわけです。
皆さんは如何お考えになりますか?
コメント
僕は進化し続けます(^0^)/
濱浦さんお久しぶりです、コメントいつもありがとうございます。
これからも頑張ります~
確かに飛ばし過ぎたかも・・・ブログの怖さかな。確かに欧州では自分より若いコーチが目立ち始めた感じがした。伊達選手については自分も関心を持っていた。勿論スペシャルなんだろうけどそれだけではないでしょう。伊達選手もそうなんだと思いますが、計画と実行、トレーニングと試合、治療、休養のバランスを取る力を、周りのスタッフが持っているのだと思います。でなくては復帰したからと言って50位内に勝てないのでは?もしそうでなければ本当に不思議なスペシャルなのでしょう。
淳君
本当にその通りだよね。自分が何処までも進化できると信じてがんばってください。
塚田コーチ
まあ、その飛ばしちゃうところが、俺らしいセンスの無さって事だろうね。でもさ、どうせなら120%で振り切りたいと思うわけよ・・。そのうち力も抜けるでしょ。坊ちゃんもがんばってね。
毎日楽しみに読ませていただいています。お元気そうでなによりです。多くの身近なジュニアの親たちにも読んでほしいので、僕のブログにリンクしてもいいですか??
kimataコーチ
ご無沙汰しております。毎回のキッズカップのオーガナイズご苦労様です。キッズカップからの参加者が全国大会の上位者に数多く含まれていると聞いています。ご苦労も多いと思いますが、これからもがんばってください。ブログへのリンクよろしくお願い致します。
親の役割は、微妙ですよね。特に、まったくの素人の親が、技術的なレベルまで口を出してしまう・・・注意する必要があるでしょうね。どうも、親は投資資金が勝利と直結していると勘違いしてしまっている方が多いので。
さて、環境に関してですが、14歳前後という年齢になると、全日本ジュニア、全国中学生、RSK、中牟田と8月~10月にかけて大会が目白押し。しかも、全国大会への県予選や地域予選があって、毎週試合があるような状況です。こうした大きな大会は、ランキングに影響があるため、ほとんどのジュニアが必死です。ほぼ1年中、重要な試合がある・・・そうなると、新しいことにチャレンジするような機会が無くなる。試合で負けたくないですから、勝てるのにわざわざ新しいことをする必要がない!世界よりもまずは日本の大会に勝てなくては意味がない・・・
上記のような環境にずっぽりとはまっていて、コーチも親もそれに気が付が付かずに(最悪は、そうしたことに気が付いていながらにして)、目の前の大会での勝利を追っている、というのが実情でしょう。以前、テニスのコーチに、「ジュニアテニスのオフシーズンはいつですか。どうやって基礎を確立していくんですか」と質問したことがありますが、「1年中試合があるので、オフシーズンはありません・・・試合をしながら基礎を確立していくしかありません」と回答され戸惑ったのが、何とも懐かしく思えてきました・・・