テニスを愛する皆さんこんにちは
前回のブログで欧州でのコーチングのレベルダウンを書きました
が、欧州遠征にやってくる日本トップジュニア達は概ねストローク
からネットプレーまで上手くプレーしています。これは日頃指導
しているコーチ達のオールラウンダーへの意識が高い事の
現われだと思います。
ただ、実際のゲームの中でのプレーを良く観ると、「しっかり構えて」
「しっかりラケットを振って」「しっかりボールを打って」チャンスが来た!
「しっかりアウト(or ネット)する」というケースを良く見かけます。
私もテニスを始めてた頃から「しっかり構えよう」「しっかり打とう」
「しっかり決めよう!!!」と心がけ・・・しっかりミスを繰り返して
きました。
コーチをしていて最近思うのは、「しっかり構えよう」「しっかり打とう
・決めよう」とすると凄く力が入りすぎてしまい、自然なスイングが
出来なかったりバランスを崩してしまったり・・・いくら力強くラケット
を振ってもボールが伸びない!という事に陥るのではないかと
思うのです。 そして視野も狭くなる・・・。
私が英語やドイツ語で指導する場合、「しっかり、きっちり」に当て
はまる言葉を使う事は少なく、逆に「力を抜いて・・」「楽に振って」
「素早く・・・」「簡単に・・・」という表現が多い事に気が付きました。
そして、日本人の人にレッスンする時は「しっかり足を動かして」
「しっかり、しっかり」のオンパレード!究極は「もっとしっかりと
力を抜いて」・・・本当に表現の仕方は難しいものだと思います。
「だら~っとラケットを下げている」選手なんてもちろん見たくありま
せんが、良い加減に力が抜けている選手のプレーは、観ていて
心地良いと思います。
皆さんも当たり前だと思っている自分の表現を、今一度確認して
みては如何ですか?案外面白い発見があると思います。
と呪文のように繰り返してきました。
コメント
濱浦さん
前に「リラックス!!!」って吠えてる選手がいて、笑っちゃいました。
確かに気合が空回りして変な力が入ることよくありますね。未だに仕事であります。
追記、ドイツはもう冬?ってくらい寒いですが、体調崩さずにお過ごしください。
藤井ちゃん
コメントありがとう。いるね~~ドイツの下部リーグだと本当に多いよね。めちゃ熱くなって、そしてリードすると急にボールが失速し始める。決して日本人だけがメンタル弱いって訳じゃないと実感する貴重な体験です。藤井ちゃんも仕事がんばってね。
競技スキーの伝説的な選手にステンマルクがいます。
僕は見たことありませんが、彼は競技で旗門を通り抜けるとき舌を出していたそうです。力を抜いてリラックスするために。
確かサンプラスもよく舌を出していたような。
Tomoへ
その話しは俺も聞いた事がある。もちろん敬愛するマッケンローも舌を出していたので、俺も真似てみたよ・・・。クリックステインとかアガシがほっぺたを膨らまして(息を吐く)というのも、同様の効果があるらしいね・・。