スーパージュニア

テニスを愛する皆さんこんにちは

本日、大阪スーパージュニアが終了しました。
男子の優勝はインドのバンブリ選手、準優勝は日本の
守屋選手です。女子の優勝はルーマニアのボグダン選手、
準優勝は日本の奈良選手です。

以前に比べて出場選手のランキングが下がった感がある
大会ですが、来年以降ITFジュニアの上位進出を狙う選手が
数多く参加していました。特に女子では来年の今頃には、
Top10に入っているであろう選手が数名出場していました。

以前にも書きましたが、欧米のジュニアレベルが下がりつつあり、
アジアのジュニアレベルが上がっている現在、十分に見所のある、
そして意味のある大会だと思います。

印象に残ったのは男子優勝のバンブリ選手です。体の線は
細いものの、ストロークの前後のフットワークが素晴らしく、一見
地味ですが、スピードの緩急とコートを広く使うモダンなスタイルで
他の選手より一歩前に出ていたと思います。
ワールドクラスになる可能性がありますね・・・。

日本の選手で印象に残ったのは、男子ベスト4の関口選手です。


関口選手の指導をしている白田コーチ〔今大会の引率は佐伯コーチ〕
は旧知の仲です。いつも難しいことを言うコーチだな〔笑〕と思っていた
のですが、今大会の関口選手のプレーには、「なるほど!」と唸らせる
プレーが随所にありました。コーチの仕事がプレーに現れると言う意味
では、良い仕事をしているなと思いました。

体格の小柄な選手と大柄な選手の一番の違いは守備範囲の違いです。
意外に思う人もいるかもしれませんが、大柄の選手は守る為のリーチも
広いのです〔大柄・小柄ともドンくさい人は除きます〕。ですから、小柄な
選手はラリー中に常に相手よりも先に仕掛けるという意識を持つ事が
必要です。そういった意味で今大会の関口君のプレーの展開・仕掛けの
アイデアの豊富さは、私の目には良い印象を残しました。

女子では、大阪TAの伊藤選手のプレーも印象に残りました。
伊藤選手は今年の全日本ジュニア16歳以下、全中の優勝者との
事ですが、これまた指導者の色がしっかりとプレーに現れてると言う
意味で強く印象に残りました。

同じく大阪TAの小城・大坪選手も含めて、ゲーム中の配球やポジション
の取り方を見ていると、この指導法は”著作権”の申請が可能な指導法
では無いかと思いました。少なくとも”中学・高校庭球”をリードしている
大阪TAの庭球に触れることができたのは、個人的には収穫でした。

選手の個性を伸ばす指導とよく言われますが、理論・哲学の無い指導者は
真の意味で”個性”を伸ばす事は出来ないと思います。また、指導者の
理論・哲学を体言化できるのは、選手の個性であり、才能です。

ですから、両者はお互いの理論・哲学・個性・才能に最大限の敬意と
理解を持って、日々の生活・練習に取り組む必要があるのだと思います。

其の両者の中間に位置する、親の人生観・価値感・スポーツ感が、
非常に重要である事は言うまでもありません。

コメント

  1. Zero Cool さん : 2008.10.12

    大変興味深く拝読しました。私は、娘には「コンセプト無きテニスはいくら練習しても意味がない」と何度何度も言ってきましたが、「オールラウンドプレーヤになりたい」といった虚言に過去3年間間騙されていました・・・結局は、何でもできるようになりたい、ということは考えていたようですが、勝つために何が必要か、は考えていなかったようです。

    また、三位一体(指導者、選手、親)が一体にならないと結局は良い結果が得られないことを散々主張していたので、本投稿記事はそうした意味ですっきりしました!

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  2. 俺流!テニス論 さん : 2008.10.12

    トップジュニアの条件!?世界スーパージュニアより

    日本で開催されるジュニアの最高峰の大会、「Osaka Mayor’s Cup – World Super Junior Tennis Cham…

    返信

  3. 濱浦 さん : 2008.10.13

    Zero coolさん
    コメントありがとうございます。個性的なテニス(プレー)というと、個性的な打ち方を連想してしまいがちです。本来は個性的な勝ち方を探して行かなければいけないと思っています。

    返信

  4. Zero Cool さん : 2008.10.13

    「個性的な打ち方」ですか・・・また、そんな事を投稿記事にして頂けると期待しても良いのでしょうかね!?

    返信

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