進路と環境、、、

テニスを愛する皆さんこんにちは

もうすぐ12月、、、プロの連中はオフシーズン
が終わって練習を開始するか、練習の代わりに
エキジビションやリーグ戦(この時期はフランス)
に出ている時期です。

ジュニアは米国のツアーを中心として、実は忙しい
季節です。ドイツでは来週が全国ジュニアです。

来シーズンに向けての準備の時期でもありますが、
この時期に多いのは進路の話です。海外の選手の
場合は、かなり客観的にアドバイスをする事が
出来ます。ランキングや家族の経済力、もちろん
将来性、それらを元にアドバイスをする事は、それ
程難しい事ではありません。(最近は、アメリカの
大学が充実しているので、英語が出来れば選択肢の
中で大きな割合を占めています)プロになろうと
思った場合の環境も余程の贅沢を言わなければ、
探す事はそれほど難しくありません。

日本の選手の場合、添田君や伊藤君といった選手が
世界ランキングのトップ100に入る様になり、多
くのジュニア選手が「自分にも出来る」という自信
を持っているでしょう。実際、高校を卒業後にプロ
転校する選手はこれから増えると感じています。

その事自体は良い事だと思います。プロ野球等の
様にドラフトされないとプロ選手への道が開かれ
無いスポーツと違って、テニスは本人の意思でプロ
への道は開かれています。リスクは大きいですが、
チャレンジをする事を否定する事は出来ません。

このブログでも何度も書いている様に指導者の
指導レベルは上がっています。しかし、実際には
複数の選手をプロ選手として迎え入れる事の出来
る練習環境(例えば最低でもハードコートがあり、
信頼出来るコーチも常駐している)は非常に限ら
れていると思います。

この意味ではまだまだ後進国です。

ナショナルチームもごく限られたエリート選手
しか、対応する事は出来ないでしょう。
(ナショナルセンターもハードコートが2面+
 借りられるクレーコートが2面です)

日本のレベルは確実に上がったと思います。が、
だからこそトップの選手がいる間に、若いプロ
選手が集中して練習出来る環境、施設を出来る
限り増やしておく事は非常に大切でしょう。
(もちろんコーチが指導に集中出来る環境も)

誤解を恐れずに言うと、技術論なんて後世に残せる
ものではありません。今、協会やテニス界が必死に
なって行なうべきは、技術論をメインテーマにおく
事では無く、ハードコートを中心とした環境を整え
る事だと考えています。

現在を成功例として動いていたら、やっと縮まった
世界との差は10年後にはまた開いてしまいます。

地域トレセン構想って何処にいったのだろうか?

もっと言えば米国、欧州にもナショナルチームが
利用出来る施設の一つぐらいは必要でしょう。

ではまた


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。全て必須項目となります。