独特な雰囲気・・・

テニスを愛する皆さんこんにちは

東京有明では全日本選手権が開催されています。
私が何度か出場した時(出ただけ)は、バブル全盛で
賞金総額も今より大きな大会だったと記憶しています。

それから幾星霜・・・。

大会の時期も賞金総額も変わったが、変わらないのは、
優勝者の誰もが口にする「全日本独特の雰囲気の中で・」
と言う言葉です。

この全日本、同じ週に上海で行われるATPマスターズとは、
ルールとコートの広さが同じというだけで、全くレベルの
違う大会です。 違うスポーツと言っても良い。

では、全日本選手権に価値は無いのか?


ここで、「大会の権威」や「世界レベルとの差」やらを語るのは
不毛な事だと思います。この大会は普段ATPやWTAのツアー
を回っている選手達にとって唯一優勝することのみを目標と
して参加する大会という事で「価値」があるのだと思います。

テニスの大会はご存知の通り、毎週世界中で行われており
ツアーランキングを上げるべく選手は毎週の大会に参加して
います。そこでの目標は一つでも多くのラウンドを勝ち上がり
ランキングを上げる事でしょう。

例えばグランドスラム大会で優勝を狙って参加する選手は、
ほんの一握りです。日本人選手で優勝を狙って参加する選手は
今のところ一人もいないでしょう。(将来的にはKeiがそうなる?)

毎日連戦が続くテニスの大会を、狙って優勝するのは、本当に
難しいと思います。全仏をスキップしてまで芝生の調整に挑んだ
イワン・レンドルも最後まで全英に勝つ事は出来ませんでした。

全日本に「チャレンジする気持ちで」と語る選手がいますが、
これは「優勝にチャレンジする」という事でしょう。それは、
決して簡単な事ではないと思います。

だから、全日本選手権には、普通の大会とは違う「独特の
雰囲気があり」普通のグランプリとも違う、「価値」があるの
では無いでしょうか?

参加している選手は、普段日本の1万ドルクラスの大会に
出る選手と殆ど同じ顔ぶれかもしれません。しかし、選手
達の全日本への意気込みは、毎週行われる草トーATP
(フューチャース)とは、おのずと違うものであると思います。
(ポイントというお土産は残してくれない)

テニスの試合は選手のランキングだけで面白さが決まるもの
では無いと思います。年末の、この時期の上位選手だけの
上海マスターズの試合のなんと大味な事か・・・。

テレビで観るには、スピードが遅すぎてちと退屈だと思いますが、
生観戦するには、よほどの偏屈者でない限り、十分に楽しめる
観応えのある試合が続くと思います。

観客の皆さんは是非、全日本の「独特の雰囲気」を楽しんで
欲しいと思います。中々緊迫感のある試合が観れるはずです。

断っておきますが、大会役員達の「独特な雰囲気・・・」は、
楽しまなくてもよろしい・・・。

コメント

  1. わかにゃん さん : 2008.11.16

    昨日の土曜日全日本の『独特な雰囲気』
    朝から晩まで堪能してきました!
    この記事を読んでから観戦したことで、
    選手目線に近い感覚で大会を味わえた気がします♪

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