選手のタフさ

今日はオーストラリアでの遠征の経験から感じた選手たちのタフさについて・・・

昨日も書きましたが本当にみんなタフです。
もちろん添田選手も含めてです。

テニスというスポーツは本当にオフシーズンという期間がほとんどありません。
一年間のスケジュールを見たときに完全に休み、という日は１０日くらいではないでしょうか・・・（少し大袈裟）

男女トップの選手たちが出場する大会は世界的には今はありません。
この期間はオフとして、また１月からスタートするツアーに向けて、練習、トレーニングに時間を費やしていると思います。

トップではない選手はまだまだ試合があります。
元旦だって試合はありますから。

少しでもランキングを上げたいし、試合をすることで得られる力を身につけていかなければなりません。
そうすると徹底的にトレーニングをする時間なんて、怪我でもしないかぎりそうそうありません。
なので、試合をしながらトレーニングも並行して行うという感じです。
そして、不思議なことにどんなにトレーニングをやっていてもタフな試合をした後は筋肉痛になったりします。
それはやはり試合で使う筋肉があるということですし、逆にそれらは試合でないとトレーニングとして成り立たない、という風にも捉えることができます。
なので、試合をしながら、体を作っていく必要があるのです。

男子のグランドスラム大会では５セットマッチです。
優勝するにはそれを２週間勝ち続けなければいけないのですから、そりゃあ大変なことです。

フェデラーは年間２８試合５セットマッチをしましたよね。
デビスカップを含めたらもう少し多くなります・・・

それだけでものすごいトレーニングに匹敵するはずなのにいとも簡単そうに試合をしています。
やはりすごい選手です。
彼のスケジュールではみっちりトレーニングをする時間なんてあるとは思えません。

なのに何年もそのスケジュールをできている、しかも大きな怪我もなく・・・

すさまじいタフさです。

僕個人的にはテニスというスポーツは世界でも最もタフなスポーツだと思っています。
理由はやはり試合での運動強度と、忘れてはいけないのが飛行機などを使っての移動が毎週のように必要であるということ。
しかもかなりの数の国に行きますから、移動時間だけでも２ヶ月分くらいになってしまうのではないでしょうか・・・（これも少し大袈裟かも）

今回のオーストラリア遠征を例にとると・・・

添田選手は全日本に出場し、その次の週には慶應チャレンジャー、しかもダブルスで優勝したので土曜日まで試合をしていました、その次の日の昼過ぎには空港へ・・・
８時間以上かけて、オーストラリアへ。
気温は大きく違います。
着いて初日は軽く練習。
そして、次の日から試合、しかも単複。
シングルスは見事決勝まで残ったので日曜日の昼過ぎに試合終了。
そのまま夕方の飛行機に乗らなければならないため、空港へ移動、３時間くらいの移動時間でタスマニアに到着。夜なのでそこで一泊。
次の日の朝のバスで会場となる地まで移動、このバスも３時間・・・

無事に到着、月曜の夕方です。
その日は疲れをとるために休みました、取れませんけど・・・（笑）

そして、次の日にはまた試合。
雨で中断やら強風やらでタフなコンディションの中奮闘しましたが、惜しくも敗れました。
それが火曜日の夕方。
そして、水曜日の朝５時前にホテルを出て、空港へ・・・
１時間強でメルボルンに、その２時間後に日本へ向かう飛行機に・・・

１０時間くらいで日本に到着。自宅に帰ったのは夜１０時過ぎ。
その次の日の昼の便で日本リーグのため広島へ・・・
その次の日には試合・・・
日本リーグが終わったらそのままイザワクリスマスオープンのため神戸入りします。

普通に考えてもタフなスケジュールです・・・

それでも選手はこのようなスケジュールを強いられることが多々あります・・・

こんななかでも試合で結果を出さなければいけないし、体も鍛えなければいけませんし、合間を縫ってスポンサー等に挨拶、イベント等にも参加しなければいけません。

なので、世界に出る前にある程度の体を作っておかないと、持ちません。
簡単に言えば怪我をします。
気をつけていても怪我はしてしまう可能性がありますが、体をしっかり作ることでそのリスクを軽減えできます。

書いている僕まで驚くようなタフさが必要なのがお分かりいただけたかと・・・（汗）

世界で戦うためにも必要なことです・・・

とにかく・・・

気合い！！！！！！！！