バックハンドのブロックリターンを行う井藤祐一

リゾート地として名高いグアムのヒルトングアムリゾート&スパで開催されている2015グアムフューチャーズ。

男子ダブルスの決勝に登場した井藤祐一は、インド人選手と組み、笹井正樹野口政勝に2-6、6-3、[10-7]に勝利し優勝した。

※最終セットは、スーパータイブレークと呼ばれる10ポイント制。

井藤は、怪我のために左手が使えず、本来の安定感ある両手打ちバックハンドが打てない状態。ダブルスでは、片手でのリターンを利用しながらここまで勝ち上がってきた。

準決勝までの対戦相手は、基本的に井藤のバックハンドを狙っていた。そのことについて井藤はある意味でやり易かったと言う。「どちらに来るか予想できる場合は、仮にワンハンドでもリターンは返しやすい。狙いを決めてフォア―ハンドに回り込むこともできる」とのこと。だが、この決勝戦の序盤、笹井・野口組が、そのサーブを左右に散らして井藤に狙いを付けさせなかった。

そんな中、井藤が勝利できたポイントは2点。1つは、笹井・野口組が、リードできるタイミングで犯したちょっとしたミス。もう1つは、井藤が、スライスでパッシングエースを取るというスーパープレーであった。

井藤祐一は、大きく腫れた左手首に気を使いながら、「早くアイシングして治療してまた頑張ります。」と次の大会へ向かっていく。

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※写真は笹井正樹

野口の片手バックハンド
※写真は野口政勝

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グアムフューチャーズ2015