10月20日(金) スウェーデンで行われているATPツアー250 ストックホルムオープン

杉田祐一(三菱電機)が2009年USオープンチャンピオン、最高ランキング4位のデルポトロ(ARG)に2-6,6-7(6)で惜敗し、ベスト4へ進出することはできなかった。

試合後の勝利者インタビューでデルポトロは杉田のファイトに賞賛を送る。
粘り強い杉田のテニスの強さを再認識させてくれる試合だった。

中国のNingbo(寧波)では、ATPツアーの下部大会、$125,000寧波チャレンジャーの準々決勝が行われ、ダニエル太郎(エイブル)が予選から勝ち上がった19歳の綿貫陽介(グローバルプロテニスアカデミー)の挑戦を3時間の激戦の末に跳ねのけた。

ダニエル太郎対盧彦勳(台湾)の準決勝、第1セット、ダニエル太郎が5-2とリードしたところで、盧は棄権した。
決勝でダニエル太郎は元8位のベテランユーズニ(ロシア)と対戦する。
決勝は22日現地13時から(日本時間14時)ATPのチャレンジャーのサイトからライブTVで生中継

以下のサイトで試合の様子をチェックできる。
ATPツアー・ライブスコア

杉田祐一ストックホルムオープン デルポトロに惜敗

<<杉田祐一デルポトロ準々決勝詳細>>
4]デルポトロ(ARG) 6-2 7-6(6) ●7]杉田祐一

杉田とデルポトロは同じ29歳。対戦成績は杉田の0勝1敗だった。

第1セット、杉田は最初のサーブをラブで落とす。
デルポトロ15でキープ、デルポトロが2-0、4-0とリードする。

杉田、1-5で二つのセットポイントはしのぎ、2-5とする。

5-2、デルポトロサーブで15-40と杉田はブレーク・ポイントを掴むがデルポトロデュースに持ち込みキープした。

第2セット

杉田、また最初のサーブを落とす。

0-2となるが、第3ゲームをキープし、1-2。

第4ゲームをしぶとくプレー、ブレーク・バック、2-2とする。

デルポトロは杉田の足の速さと粘り強いプレーにイライラを爆発、ラケットを叩きつける場面も。(珍しい光景だ)

杉田ストローク戦に打ち勝ち6-5とリード。

杉田フォアのクロスを決め30-30とあと2本でセットを取れるところまで粘るが。
デルポトロはここでサービス・エースなど決め6-6とタイブレークに。

タイブレーク、
杉田フォアをオープンに決め、1-0
お互いにミニ・ブレークはなく進む。

杉田フォアからネットにつきボレーで決めるなど積極的なプレー。
杉田のプレーぶりに大きな拍手が。

デルポトロはサーブから攻め 2ポイント取り、6-5と最初のマッチポイントを握る。
杉田はボディーへのナイスサーブで6-6とする。

11回目のラリー、デルポトロは逆クロスを決め、初めてのミニ・ブレーク、7-6と2つ目のマッチポイントを掴む。

デルポトロのファースト・サーブを杉田は深くリターン・エース!

かと思われたが、なんとデルポトロが自分のファースト・サーブをチャレンジ、それはフォルトになった!
自分のサーブをチャレンジ???まれなケース??でセカンド・サーブになる。

22回のラリーはデルポトロに。デルポトロがやっと杉田を突き放した。

試合後、杉田のファイトに賞賛を送るデルポトロ、粘り強い杉田のテニスの強さを再認識させてくれる試合だった。

杉田祐一対デルポトロ ハイライト動画

ストックホルム・オープン
<<準々決勝>>
〇1]G・ディミトロフ(BUL) 63 64 ●5]M.Zverev(GER)
〇6]F.Fognini(ITA) 67(3) 76(2) 75 ●3]J・ソック(USA)
4]デルポトロ(ARG) 62 76(6) ●7]杉田祐一
〇8]F.Verdasco(ESP) 76(1) 76(1) ●2]K・アンダーソン(RSA)

<<2回戦>>
〇7]杉田祐一 63 36 62 ●M・バグダディス(CYP)

<<1回戦>>
〇杉田祐一 16 63 76(4) ●D・イストミン(UZE)
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シングルスドローPDF版
オーダー・オブ・プレー
ストックホルム現地時間(時差-7時間)

ダニエル太郎3時間の激戦の末に綿貫陽介破る

ファイナル・セットは5-3、ダニエル太郎のサービング・フォ・ザ・マッチ、
ラリー戦を制し、綿貫が30-40とブレーク・バックのチャンスを掴むがデュースに。

デュースの回数は5回、その中には最高26回。20回を越すラリー戦が何度も。
2度目のマッチポイント、綿貫のフォアのクロスは僅かにワイドに。
2時間48分の激戦の末にダニエル太郎が4強になった。

ダニエル太郎対盧彦勳(台湾)の準決勝、第1セット、ダニエル太郎が5-2とリードしたところで、盧は棄権した。
決勝でダニエル太郎は元8位のベテランユーズニ(ロシア)と対戦する。

オーダー・オブ・プレー

$125,000寧波チャレンジャー

<<準決勝>>
〇6]ダニエル太郎 5-2ret. ●1]盧彦勳(台湾)
〇7]M.YOUZHNY(RUS) 63 64 ●Q]J.RODIONOV(AUT)

<<準々決勝>>
〇1]盧彦勳(台湾) 62 63 ●8]P.POLANSKY(CAN)
〇6]ダニエル太郎 63 67(2) 63 ●Q]綿貫陽介
〇7]M.YOUZHNY(RUS) 63 61 ●Z.LI(CHN)
〇Q]J.RODIONOV(AUT)36 76(5) 64 ●2]J.THOMPSON(AUS)

<<2回戦>>
〇6]ダニエル太郎 64 64 ●Q]M.MATOSEVIC(AUS)
〇Q]綿貫陽介 63 63 ●D.WU(CHN)
〇1]盧彦勳(台湾) 62 63 ●伊藤竜馬
〇7]M.YOUZHNY 63 64 ●守屋宏紀

<<1回戦>>
〇6]ダニエル太郎 62 64 ●X.GAO(CHN)
〇Q]綿貫陽介 46 62 76(5) ●M.KECMANOVIC(CRO)
〇伊藤竜馬 63 75 ●R.TE(CHN)
〇守屋宏紀 63 62 ●HEMERY(FRA)
〇1]盧彦勳(台湾) 63 46 64 ●添田豪
〇7]M.YOUZHNY 62 75 ●高橋悠介
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綿貫陽介予選突破
予選ドロー

記事:塚越亘/塚越景子 写真:鯉沼宣之/伊藤功巳/TennisJapan