
「木下グループジャパンオープン2026」(東京・有明コロシアム/ATP500)は30日、本戦が開幕。大歓声に包まれた有明コロシアムの初日ナイトセッションに、日本男子の次世代を担う20歳、坂本怜(ミキハウス)[WC]が登場した。
坂本が初戦で挑んだのは、世界ランキング37位のマテオ・アルナルディ(イタリア)。
第1セット、坂本は鋭いサービスとサービスからの積極的な攻撃で主導権を握り、2つのブレークを奪って6-2で先取する絶好のスタートを切る。第2セット以降も世界37位を相手に一歩も引かない拮抗した展開を繰り広げたが、第2・第3セットともに4-5で迎えた勝負どころのサービスゲームでブレークを許し、6-2、4-6、4-6のフルセットで惜しくも敗れた。


あと一歩のところで勝利を逃した坂本は、試合後に悔しさを滲ませながら勝負を振り返った。
「今日はテニスとメンタルのどちらかといったら、メンタルで負けました。スコア的にプレッシャーを感じてしまい、ネットに出るにしても『パスをミスってくれ』と思って出るのと『決めてやる』と思って出るのとでは大きく違うし、詰めが甘かった」
自身の課題についても冷静に分析し、「自分はプレッシャーがかかると焦って早くポイントを取りたいと思ってしまうことが多く、もう1本外に出してから前に出てもよかったし、サーブで1本ほしいと思って力みが出たりもした」と語る。

さらに、格上相手に感じた明確な差についても口にした。
「テニス的には今日僕が勝ってもおかしくなかったと思いますが、30位台の彼の何が違うかというと、本当に大事な1ポイントを取れるかどうかというところ。僕はそのポイントに執着していたのに対して、相手は作戦や戦術面に目がいっているところが違いだった」
トップランカーとの「1ポイントの重み」の差を実感した一戦となったが、決して下は向かない。
「今日はメンタル面と言いましたが、今年全体で見るとメンタル面は上がってきていて、ものすごくアップダウンのある性格だったのが滑らかになってきた」と、自らの成長にも確かな手応えを示した。
格上を追い詰めた20歳の大器。試行錯誤を繰り返しながらも、世界のトップへ向けて着実に階段を上っている。
■シングルス本戦1回戦■
○M・アルナルディ (イタリア) 2-6 6-4 6-4 ●坂本怜 (日本) [WC]
○A・タビロ (チリ) 6-1 6-2 ●T・ポール (アメリカ) [7]
○V・バシェロ (モナコ) [8] 7-6(2) 7-6(4) ●A・ブロックス (ベルギー)
○A・フィス (フランス) [Q] 6-3 6-2 ●L・バン アシェ (フランス)



■ダブルス予選2回戦■
○D・スティーブンソン/ M・ウィリス(イギリス) [2] 6-4 2-6 10-8 ●J.J・ロジェ(オランダ) / T・ウィネガー (アメリカ) [1]
※予定されていたシングルス2試合とダブルス2試合は雨天のため順延
取材:保坂明美 写真:鯉沼宣之

