トッププレーヤーの試合を観ていると多くの選手が戦術的に、相手の返球バック・スライスを、バックで打つのではなく回り込フォアで回り込んで打ちます。
バックの攻撃力が上がっているのになぜそんな体力を使ってまでフォアで回り込むのでしょうか。
3つの理由をあげてみます。
■ フォアハンドだと重心を分散できる
相手の心理として回り込みフォアハンドダウンザラインを警戒しながらもバックサイド側も警戒し高いボールも打たされる可能性がある。
バックハンドだとセンターよりに打ってしまうとすぐに切り替えされてしまう。低いボールはラットショット気味に打つことは難しい。
■ ダウンザラインだけど角度をつけられる
ボールの外側を捉えられるのでダウンザラインなのに相手を外に追い出すことができます。そうすると精度の高いカウンターを受ける可能性も下がります。外側を捉えられない中途半端な回り込みフォアはクロスカウンターの餌食でしょう。
■ やはりフォアで打たれるのはイヤだ。
常に主導権を握られているおんな気持ちにさせられて焦り判断が鈍ってしまいます。
とくにここ近年のフェデラーは相手の踏み込んで打ったバックハンドでさえも隙あらば回り込んで打ちます。
そう考えると相手の特性を読むチカラ、そこからの予測がとても重要なことが充分にうかがえますね。
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