スキー合宿(その二)

さてリフトを降りて実際の滑走に入ります・・・

まずは緩斜面、斜度は当たり前ですが緩やか、しか~し斜面に出るまでの平らな部分は自ら移動しなくてはいけないのです。
どうするか?
腕にはめるアウトリガーは小さなスキーが付いているような構造(これをスキーポジション)で、グリップの先のテンションのかかっている紐を指でタッチすると小さなスキーが手前側に跳ね上がり、山切りカットされた金属部分で雪を駆ける仕組みになっています(これをロックポジション)。
ロックポジションで水泳のバラフライのような肩や腕の動かし方をしてチェアを前に進めます。
斜度かきつい場合は、180度回転し、進みたい方向に背を向けてアウトリガーをロックポジションのまま後ろへ押し進めます、どちらかと言うと後ろへ進めるほうが肉体的に楽な気がします。

いよいよ滑走段階・・・
まずはアウトリガーをスキーポジションにし、ターンしたい方向に出して状態の先行動作を促すと、スキートップがフォールラインを向いてきてターン始動で、それの繰り返しとなるわけですが、何しろ”不安定~”一本スキー乗るバランス感覚はいまだ掴めず、そのうち内倒し、転ぶ始末・・。
転び方習ってなかった・・・と思いつつ、塩野イントラに教えられたまま動作するが、アウトリガーをロックポジションで雪面に突き刺し身体を支えながら起こす!のですが、まぁ上手くいかないわな~
七転び八起きと行きたい所だが・・七転びそのまま。。的な、この起き上がる動作にとてつもなく体力が奪われます。
だから転ばないに越したことはありません、とわかっていながら転ぶ・・転ぶ・・・転ぶ・・・で起きた!と思った瞬間バランス悪くて転ぶ・・・

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そんなこんなで一本スキーもだんだんと要領が掴めて来て、下界に近づいてきたがすでに1時間40分ほど経過、塩野イントラも「どうしますか?もう一本行きます?」という問いかけに「ではよろしくお願いします」と二本目のリフト乗車です、一本目よりは心の準備は出来ているつもりだったが、すげ~緊張感・・・前夜は4時間くらいしか寝ていないので眠いはずなのだが、緊張と命の危険のあまり、眠くなる暇なんか無い!
レッスン時間の終わりも見えてきているから、二本目はかなりハイペースにて塩野イントラの誘導でいつの間にか「中級コースへ」・・おっ斜度がきつくなってますね!「だって中級コースだから」っていつの間に?聞いてないよ!と言っても後の祭りで、根性決めていざ下界へ。

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滑り出してしまえばスキー操作は足もチェアも一緒と言うことに気がつき、二本目はあっさりと降りきってしまいまして、「初めてチェアスキーやって、ここ降りたのは初ですね!」と塩野イントラの見極めも頂いたところでレッスン終了で昼食タイム!日常用の車いすに乗り移って「ふ~と、一息安堵感」^^

さて午後からは藤、中野、加藤それぞれのベテランスキーヤーに混じり、本番?です・・・。
リフトを乗り継ぎ、乗り継ぎ、乗り継ぎってどこまで上がるの?乗り継ぎから乗り継ぎまでのアクセスは結構狭く、短く、斜度もそこそこ・・的な感じで、ド初心者丸出しの自分は躊躇しながらも何とか一番上までの登頂に成功!・・・と行きたい所だったが、途中のリフト降車時にこけてました・・・リフトでこけたのは今まで無かったかもしれないスキー人生にプライドのかけらもなく、命を守るのに必死な俺は生き抜く術を探りながらもがいてました(笑)・・しかも二本立て続けでしたから、さすがに萎え、びびりでした。

~登頂した途端、素晴らしくすばやいチェアスキーヤーが登場~ 
地元の「高野氏」連れの健常のスキーヤーと共にしばし歓談ですが、俺はそれどころじゃなくて下界へ降りるコースを目の当たりにして、どう滑るか?を考え中~すると「野島さんかと思いましたよ!」と高野氏が声をかけてきて、上から下まで野島さんに借りてきたんで!と短い会話をした後に狭い曲がったコースを必死こいて降りる!
高野氏も滑ってきたが、相当上手い!ぶったまげたが自分のことで精一杯なんで、余裕すらなく、下を目指す、だんだんと一本スキーにも慣れて、操作も足スキーと一緒だと感覚的に感じてきてからは、スピード感やターン始動時の先行動作、腕の動作、切り上がりの感覚、ストック(アウトリガー)動作など・・・17年間のギャップが埋まっていき、いわゆるパラレルターンでは、足で乗っているかのごとくの「あの時の爽快感」として感じられるようになっていました。
ただ~!まだまだ転びは付いて周り・・・転ぶたびに起きる作業で、多大な労力を消費し、多くは小松原さんや吉永さんの手を借りて起きていた始末・・・夕方はアウトリガーを持ち上げるのも重かった・・・と言うくらい腕はパァンパァンだったかな~
でもだんだんと気持ちは怖い!からなかなか楽しいじゃん!へ変わっていった気がします。

ロングな距離を降りきって、藤さんと私は滑走終了!ゲレ食でゲレンデ見ながらコーヒータイム!
中野、加藤、小松原、吉永各氏は夕方まで滑走を楽しんで一日目は終了~でホテルに帰って夕食、誰が負けたとか誰が勝ったとか明日は誰と対戦だとかのテニス談義ではなく、スキー談義に花が咲くのも新鮮で良かったかな。

続きます・・・。


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