2週間にわたって行われたオーストラリアン・オープンはジョコビッチ優勝で幕を閉じた。
観客総数は684,457人、取材陣は40ヶ国から315媒体、720人のジャーナリスト、カメラマンが取材した。
テレビは200ヶ国以上に放送された。
australianopen.com オフィシャル・サイトには1億5千万を越える人々が見にきたと言う。
試合には 45,000個 の Wilson ボールが使われた。
最速サーブは男子はラオニックの時速 233km、
女子はセリーナ・ウイリアムズ。森田あゆみ戦で時速 207km を出した。
「凄く嬉しい。
最強と言われるライバルと決勝で戦うのは大変だ。
2セットを終わった時点で2時間20分(正確には2:13)、この事が二人の戦いの凄さ、大変さを物語っていると思う。
第2セットの第2ゲーム、0-40からサーブをキープできたのが大きかった。
テニス史に残る偉大で、尊敬するアガシからカップを受け取るのは名誉な事だった。」
と6回目のグランドスラム大会優勝(全豪4回、ウィンブルドン、USオープン1回)を飾ったジョコビッチは語る。
「(ジョコビッチは)チャンピオンにふさわしい。
そう簡単にはグランドスラム大会で優勝できる訳ではないが、
ウィンブルドン決勝、ロンドン・オリンピック優勝、USオープン優勝と良いテニスができていた。
良い準備ができ、正しい方向で進んできたのだが。」
と残念ながら準優勝に甘んじたマレー、グランドスラム大会決勝での成績は1勝5敗となった。
<男子決勝>
○1)N Djokovic(SRB) 67(2) 76(3) 63 62 ●3)A Murray(GBR)
何が勝敗を分けるのか?
お互いに最高のディフェンス力を持っている者同士のバトルが始まった。
4つのブレーク・ポイントをしのぐマレーが3-3とする。
ジョコビッチは飛び込みディフェンシブ・ショットで逆襲、サーブをキープし4-3。
既に1時間経過 タイブレークに
なんと最初のポイントはジョコビッチのダブルフォルト!
マレー、左右に振り勝ち2-0。
次のラリー戦、ジョコビッチがアウト、マレー3-0とする。
20回近くのラリー、ジョコビッチのストロークがまたアウト、マレーは4-0と有利に展開。
33回のラリー、最後はジョコビッチのスマッシュが決まる。(マレー4-1)
急にジョコビッチのストロークがおかしくなってきている。またアウト。(マレー5-1)
フォアのクロスを決め、6-1。
ジョコビッチはバックのダウン・ザ・ラインを決めて(マレー6-2)
またジョコビッチはフォアをロングに!7-2でマレーが第1セットのタイブレークを取る。
第2セット
第2ゲームで0-40とブレーク・ポイントを握られたがジョコビッチはそこからキープする。
試合の流れはマレー有利だlたので、このゲームが大きかったとジョコビッチは言う。(1-1)
5-6、30-15からダブルフォルトで30-30となるが、ジョコビッチはここもキープ、
第2セットもタイブレークに!
タイブレーク
ナイス・サーブでマレー1-0
2-2からマレーはダブルフォルト、
セカンドサーブを打つ時、空中に飛んでいた小さな白い羽根を気にする。
それを取り、サーブをやり直したのがひびいたか?
痛いダブルフォルトだ。
ジョコビッチは2ポイントキープ、5-2とリードする。
20数回のラリー戦をジョコビッチが制し、6-4とセットポイント!
マレーのバックハンドがネット、
第2セットはジョコビッチが取り返す。
第3セット
右足、親指のつけねのあたりのマメの治療を受けるマレー、皮がはぐれ痛々しい。
メディカルタイムを取り治療。
ローレックスのオフィシャルタイマーは 2:20 となる。
もう試合時間は2時間20分になる。
二人はグランドスラム大会で過去に3度対戦している。
ジョコビッチ対マレー全対戦成績
昨年の全豪準決勝、USオープン決勝ともに5時間の激戦を戦った。
(全豪は 4:50 でジョコビッチ勝利、USオープンは 4:54 マレーが優勝)。
この試合も長くなりそうだ。
互角の勝負、お互いにサーブをキープしていく。
トッププレイヤー同士でもこのように膠着状態のゲームになるものなのか?と驚く。
まだまだ無理をせずに、お互いに相手の出方を探り合いながらゲームは進行する。
3-4、マレーのサーブ、
長いラリー戦、36回目のショット、ジョコビッチがフォアの逆クロスを決めた。
いよいよゲームが動き出すか?(0-15)
マレーのドロップ・ショットに素早く反応するジョコビッチがボレー、その後のボールの処理に失敗するマレー、0-30
フォアで攻めたジョコビッチが0-40とここで大きなチャンスを掴む。
マレーは30-40とするが、フォアのクロスをネット、ジョコビッチが遂にサービス・ブレークに成功する。(ジョコビッチ5-3)
5-3、ジョコビッチのサービィング・フォア・ザ・セット、
30-0からフォアへサービス・エース級、マレーはチャレンジするがラインにかかっている。(40-0)
セットポイント、ジョコビッチはスピードではなく、スピンを重くかけたファーストサーブをマレーのバックに放つ、
マレーのリターンはそのスピンを押え切れずにロングに!
ジョコビッチが少ないチャンスを生かし第3セットを取った。
さすがNO.1のジョコビッチと言わせるセットだった。
最初のゲーム、最初のジュース後、
ジョコビッチの決まったか?と思われるようなパッシング・ショットをローボレーで決めるマレー、
0-30からジュースに持ち込みナイス・キープだ。
今度はジョコビッチが0-30、
30-40とブレーク・ポイントを握られるがナイス・サーブ連発で、ジョコビッチもナイス・キープする。
マレーが左足太ももの付け根、殿部の下をさかんに気にしている。
ダブルフォルトもからみ、15-40、
サービス・エースで1本逃れたが、続くポイント、27回目のショット、バックの逆クロスをネット、
ジョコビッチが先にブレークした。(ジョコビッチ2-1)
元気が出てきたジョコビッチはポイントの間も、ピョンピョン跳ねるようになった。
太ももの付け根が痛いマレーはややダウン気味。
体が思うように動かず、ちょっとミスが早い。
1-3、マレーのサーブ、
ジョコビッチは素晴らしタイミングでドロップ・ショットを決めなどのポイントがあった。
ジョコビッチのゲーム展開に余裕が。
ジュース後、マレーはダブルフォルトでこのゲームを落とす。(ジョコビッチ4-1)
4-1、0-30とジョコビッチはなるが、4ポイント連取、5-1とする。
第1セットでは飛び込みジャンピング・ショット後、脚を怪我したか、着地で体を痛めたか?動きが悪くなったジョコビッチだったのだが。
今はピンピン、攻撃も冴えてきている。
5-2、ジョコビッチのサービィング・フォア・ザ・チャンピオンシップ、
ボレーミス、マレーのパッシング・ショットで0-30。
ジョコビッチのスマッシュはラッキーにもネットイン、15-30。
マレーは攻撃に耐え頑張るが、40-30のチャンピオンシップ・ポイント、
マレーがバックをネットした。
ジョコビッチが3連覇、4回目のオーストラリアン・オープンチャンピオンとなった。
ジョコビッチ ATPデーター 1987年5月22日生まれ、25歳、188cm、80kg
ジョコビッチ オフィシャルサイト
マレー ATPデーター 1987年5月15日生れ、25歳、190cm、84kg
マレー オフィシャルサイト
大会データー:
2013オーストラリアン・オープン
会場:メルボルンパーク
メルボルン現地時刻(時差は+2時間)
期間:1/14 - 1/27, 2013
<男子決勝>
○1)N Djokovic(SRB) 67(2) 76(3) 63 62 ●3)A Murray(GBR)
<準決勝>
フェデラー25回目のグランドスラム大会決勝進出ならず
○1)N Djokovic(SRB) 62 62 61 ●4)D Ferrer(ESP)
○3)A Murray(GBR) 64 67(5) 63 67(2) 62 ●2)R Federer(SUI)
<準々決勝>
○1)N Djokovic(SRB) 61 46 61 64 ●5)T Berdych(CZE)
○4)D Ferrer(ESP) 46 46 75 76(4) 62 ●10)N Almagro(ESP)
○3)A Murray(GBR) 64 61 62 ●J Chardy(FRA)
○2)R Federer(SUI) 76(4) 46 76(4) 36 63 ●7)J Tsonga(FRA)
<4回戦>
○1)N Djokovic(SRB) 16 75 64 67(5) 12-10 ●15)S Wawrinka(SUI)
○5)T Berdych(CZE) 63 62 76(13) ●K Anderson(RSA)
○4)フェレール 62 61 64 ●錦織圭
○10)N Almagro(ESP) 62 51 ret. ●8)J Tipsarevic(SRB)
○J Chardy(FRA) 57 63 62 62 ●21)A Seppi(ITA)
○3)A Murray(GBR) 63 61 63 ●14)G Simon(FRA)
○7)J Tsonga(FRA) 64 36 63 62 ●9)R Gasquet(FRA)
○2)R Federer(SUI) 64 76(4) 62 ●13)M Raonic(CAN)
<3回戦>
デルポトロ敗れた!
○1)N Djokovic(SRB) 64 63 75 ●31)R Stepanek(CZE)
○15)S Wawrinka(SUI) 76(6) 75 64 ●20)S Querrey(USA)
○K Anderson(RSA) 46 63 46 76(4) 62 ●22)F Verdasco(ESP)
○5)T Berdych(CZE) 63 62 62 ●26)J Melzer(AUT)
○4)D Ferrer(ESP) 64 62 63 ●28)M Baghdatis(CYP)
○16)錦織圭 76(3) 62 63 ●E.DONSKOY(RUS)
○10)N Almagro(ESP) 76(3) 76(4) 61 ●24)J Janowicz(POL)
○8)J Tipsarevic(SRB) 36 64 26 64 63 ●32)J Benneteau(FRA)
○J Chardy(FRA) 63 63 67(3) 36 63 ●6)J Del Potro(ARG)
○21)A Seppi(ITA) 67(2) 63 26 64 62 ●12)M Cilic(CRO)
○14)G Simon(FRA) 64 64 46 16 8-6 ●G Monfils (FRA)
○3)A Murray(GBR) 63 64 75 ●Q)R Berankis(LTU)
○7)J Tsonga(FRA) 62 61 64 ●B Kavcic(SLO)
○9] R Gasquet(FRA) 46 63 76(2) 60 ●I Dodig(CRO)
○13] M Raonic(CAN) 76(4) 63 64 ●17)P Kohlschreiber(GER)
○2)R Federer(SUI) 64 76(5) 61 ●B Tomic(AUS)
<2回戦>
○16)錦織圭 76(7) 64 61 ●C. BERLOCQ(ARG)
○28)M.バグダディス(CYP) 36 63 62 62 ●伊藤竜馬
○7)ソンガ(FRA) 63 76(1) 63 ●添田豪
<1回戦>
○16)錦織圭 67(5) 63 61 63 ●V. HANESCU(ROU)
○伊藤竜馬 64 64 36 06 75 ●J. MILLMAN(AUS)
○添田豪 67(4) 63 62 63 ●L. SAVILLE(AUS)
男子ドロー
男子予選ドロー
錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 23歳
<男子ダブルス決勝>
ブライアン兄弟13回目のグランドスラムダブルス優勝
○1)ブライアン兄弟(USA) 63 64 ●R Haase/I Sijsling(NED)
ブライアン兄弟これが全豪ではここ10年の内、9回決勝に進出し、6回優勝した。
グランドスラム大会では23回決勝に進出している。
ダブルスドロー
<ミックスダブルス決勝>
○Gajdosova/Ebden(AUS) 63 75 ●Hradecka/Cermak(CZE)
ドロー
(記事テニスジャパン 塚越 亘 写真佐藤ひろし)