27日、イスタンブールで開催されている女子テニスツアーのファイナル、WTAチャンピオンシップはシングルス決勝が行われ、第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(32歳、米国)が第4シードのリー・ナ(31歳、中国)を2-6、6-3、6-0の逆転で下し、2年連続4度目となるチャンピオンシップ制覇を達成した。

前日の準決勝でエレナ・ヤンコビッチ(28歳、セルビア)をフルセットの接戦を演じていたセリーナ。そのセリーナに対し、リーは試合序盤からリターンが冴えて2度のブレークに成功すると、そのままの勢いでポイントを重ね、世界ランク1位のセリーナからセットを先取する。

第2セットに入っても試合の流れは変わらず、第1ゲームでリーがブレークチャンスを掴む。しかし、このピンチを切り抜けたセリーナが勢いを取り戻し、ゲームカウント3-0をリードを奪う。対するリーはここから3-3に追いつく粘りを見せたものの、試合の流れを変えるには至らず、セリーナが3ゲームを連取してセットオールに追いついた。

第3セットは完全にセリーナのペースとなり、6ゲームを一気に連取。マッチポイントではバックハンドでこの日30本目となるウィナーを決め、今年11個目となるタイトルを獲得した。

「勝ったなんて信じられない」と喜びを表現したセリーナは、チャンピオンシップで4勝を達成した史上4人目の選手となった。また32歳1か月でのチャンピオンシップ制覇は史上最年長記録。さらに年間の獲得賞金は1238万ドルを超え、女子テニスでの史上最高額を更新しただけでなく、男女を通じても史上3番目という大記録の達成となった。

すでにグランドスラム17勝を達成しているセリーナ。「正直うれしい。特別な瞬間です。ナンバー1でシーズンを終えて、WTA40周年の年にこのタイトルを取れました。とても意味のあること」と、1995年のプロデビューから18年目のシーズンを笑顔で締めくくった。