今季2大会目のグランドスラムとなる全仏オープン。8日、パリ郊外のローランギャロスにおいてシングルス決勝が行われ、世界ランク1位、ラファエル・ナダル(28歳)は、同ランク2位、ノバク・ジョコビッチ(27歳)と対戦し3-6、7-5、6-2、6-4で勝利し5年連続、史上初の9度目の優勝を果たした。

「どのポイントでも大事なポイントだった。4度負けていた。挑戦だった。自分の限界までプレーしたからこそ勝てた。」というナダルが、ファーストサービスが入った時に73%で獲得し、44本のウィナー、11本のボレーポイントで6度のサービスをブレイクし、ジョコビッチのウィナーを上回る攻撃的なプレーで勝利を決めた。全仏オープンでは過去66勝1敗の記録となった。

「とても感情が高ぶっている1日になった。今日という一日はとても特別な一日」というナダル。決勝は3時間34分で勝利し、グランドスラム20度目の決勝進出をサンプラスと並ぶ14度目の4大大会制覇となった。これでナダルとジョコビッチは史上最多の42回目の対戦でナダルの23勝、ジョコビッチの19勝となった。決勝で勝利したナダルが世界ランク1位を守った。

生涯グランドスラムはならなかった準優勝のジョコビッチは「全ての力を尽くして戦ったが、ラファの方が強かった。」

記事:長嶋秀和