大坂なおみ、奈良くるみ共に16強逃す【全米オープン】

9月2日、USオープン6日目

大坂なおみ（日清食品）は最高ランキング15位だったカイア・カネピ（エストニア）に3-6,6-2,5-7のフルセットで敗れた。
奈良くるみ（安藤証券）もルーシー・サファロバ（チェコ）に3-6,2-6のストレートで敗れ、共にグランドスラム初の16強を逃した。

大坂なおみvsカネピ 3回戦

大坂、第1セットでは、オープニングのサーブをブレークされると、第9ゲームも落とし、3-6で落とす。
第2セットはブレーク合戦、大坂が3度のブレークをし、6-2で取り返した。

ファイナル・セットは先にサーブを落とし0-2となるが、挽回3ゲーム連取で3-2。

4-3とリード、大坂のサーブ40-30と5-3とするチャンスがあったが、バックのダウン・ザ・ラインがネット。ここで大事なサーブを落とす。

5-5、カネピのサーブ、大坂はバックの鋭角のリターンでカネピのミスを誘い、0-30とするが、カネピがそこから4ポイント連取。元15位のカネピもプレッシャーの中、淡々とプレーしキープした。（5-6、0-15）

15回のラリー、カネピのバックのダウン・ザ・ラインを決める。大坂のバックのダウン・ザ・ラインはネットで30-30に。
大坂バックをロングし、30-40とマッチポイントを握られる。

ラリー戦、深くきたボールを大坂はかわすロブを放つがそのボールは僅かにベースラインを越えてしまった。期待されていた大坂なおみが予選上がりのカネピにここで敗退となった。

≪大坂インタビュー≫
自分のプレーができず、落ち込んだ表情で目線をずらすと彼女の目からは涙が。
悲しさと自分へ落胆で深くため息をつき、インタビューに答えた。

大坂「ケルバー戦ではとてもいいプレーができたけど、2回戦、3回戦は同じようなレベルでできなかった。サーブが良くなくて、簡単にブレークされてしまったし、フォアも弱くて相手に簡単に攻められてしまった。」

「たくさん悔いの残る試合。自分で思うようにプレーできなかった事に動揺している。」

残念ながら16強を掴めなかった大坂、“自分自身に勝ちたい”と悔しさの涙を流しながら言った。

奈良くるみvsサファロバ 3回戦

奈良は第1セットでサファロバから、ウィナーを15本奪われ、落とす。
第2セットでもサウスポーのテニスに奈良の良さを殺され、そのまま流れを変えることができず、3回戦で姿を消した。

≪奈良インタビュー≫
「２年前のフレンチでは自分が何をやれば良かったか？どうしたらいいか？わからなかった。今日はそれを明確にしてできた。変なイージーミスもなくてやれることをやった。でもそれを相手は上回ってきた。課題が見えたし、プラスに考えたい。自分の得意のバックを生かせるようにしたい。武器にしていけるようにしたい。」

「いい状態で日本に帰りたいと思っていた。クズネツォワに勝って32強になって、めげずに頑張っていればいいことがあると証明できた。また、頑張れそうです。」

記事:塚越亘 塚越景子 森下泰 西谷明美 写真佐藤ひろし/TennisJapan

昨年の覇者を破り期待された大坂なおみだったが