8月31日、USオープン4日目

昨年のチャンピオン、ドイツのケルバーを破った大坂なおみ(日清食品)の2回戦が行われ、大坂はD・アレルトバ(チェコ)を6-3,4-6,7-5で下し2年連続で3回戦に進出した。
その3回戦はベテランのK・カネピ(エストニア)最高ランキング15位と対戦する。

尾崎里紗(江崎グリコ)は張帥(中国)に0-6,3-6で敗退。
女子ダブルスでは、1回戦が行われ、穂積絵莉/加藤未唯ペア、青山修子/Z.Yang(中国)ペア、土居美咲/荘佳容(台湾)ペアは勝利したが、二宮真琴/ボラコバ(チェコ)ペアは残念ながら敗れた。

大坂なおみvsアレルトバ 2回戦

大金星後の勝利の難しさ味わった大坂なおみ

――「初戦で優勝候補の相手を倒したことでプレッシャーが大きくなり、緊張してプレーが難しくなった。気持ちは混乱したけど、集中した」

昨年のチャンピオンであるケルバーを堂々と破った大坂なおみ。今までとは違うプレッシャーと期待を背負って挑んだ2回戦は「とても疲れた」と、大金星後の勝利の難しさを体感した。

初戦の大坂の一方的な試合に比べると、90位のアレルトバに対しては苦戦をした。
勝負の流れは行ったり来たり、どちらに転ぶかわからない混戦。元No.1を破ったのだから、勝って当然という期待のプレッシャーが大坂の動きを固くしているのだろう。

アレルトバもセカンド・サーブのリターンの時は思い切り前に詰めて、早いタイミングでショットを返す。その影響か、大坂のダブルフォルトは7本もあった。

ファイナル・セットはブレーク合戦。
ブレークし5-4、サービング・フォ・ザ・マッチにするが、また落とし5-5とする。

アレルトバもダブルフォルトなどでサービスキープできない。お互いに勝ち切ることの難しさがプレーに出ていた。

大坂6-5、40-15のマッチポイントはTへサービス・エース!
厳しい接戦をものにして、その手で32強を掴んだ。

≪大坂インタビュー≫

インタビューでは2回戦勝利の気持ちを聞かれると、
大きく息を吐きながら「ふうー、つかれたッ!」と一言。
この試合はとても緊張したと言う。

昨日に引き続きレポーターが、日本は夜中2時だと伝え、応援しているおじいちゃん、ご家族、ファンへのメッセージをお願いすると、
「ウーン。今日はあんまり上手じゃない。でもカッタ!」と。
いつものチャーミングなキャラクターがみえ、緊迫の試合後ファンをほっとさせた。

19歳の日本のエースは、“期待のさらに先”の事を成し遂げようとしている。

大坂なおみvsカネピ 3回戦を読む
大会データー:2017USオープン
優勝賞金(男女同額):$3,700,000(約4億円)
準優勝:$1,825,000(約2億円)
4強:$920,000
8強:$470,000
4回戦:$253,625
3回戦:$144,000
2回戦:$86,000
1回戦:$50,000
本戦8/28-9/10,2017
会場:USTA Billie Jean King ナショナルテニスセンター
NY現地時刻(時差-13時間)
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

<<男子2回戦>>
杉田祐一 vs L]L.Mayer(ARG,59位,30歳)
ダニエル太郎 vs 1]R.Nadal(ESP,1位,31歳)

<<男子1回戦>>
〇杉田祐一 62 62 60 ●G.Blancaneaux(FRA)
〇ダニエル太郎 61 46 46 62 62 ●T.Paul(USA)
男子本戦ドローPDF

<<女子3回戦>>
大坂なおみ vs Q]K.Kanepi(EST,最高ランキング15位,32歳)

<<女子2回戦>>
〇大坂なおみ 63 46 75 ●D.Allertova(CZE)
日比野菜緒 vs L.Safarova(CZE,37位,30歳)

奈良くるみ vs 8]S.Kuznetsova(RUS,8位,32歳)
〇27]張帥(CHN) 60 63 ●尾崎里紗

<<女子1回戦>>
〇大坂なおみ 63 61 ●A.Kerber(GER)
〇日比野菜緒 63 46 75 ●C.Bellis(USA)
〇尾崎里紗 63 67(5) 76(5) ●Q]D.Lao(USA)
〇奈良くるみ 61 62 ●Sorr Tormo(ESP)

〇23]B.Strycova(CZE) 61 63 ●土居美咲
〇K.Pliskova(CZE) 62 62 ●江口実沙
女子本戦ドローPDF

予選には男子が添田豪、伊藤竜馬、内山靖崇、守屋宏紀、
女子は穂積絵莉、加藤未唯、日比万葉、澤柳璃子、波形純理が挑戦したが。
男子予選ドロー
女子予選ドロー
USオープンドロー

記事:塚越亘 塚越景子 森下泰 西谷明美 写真佐藤ひろし/TennisJapan

難しい試合に勝利32強になった大坂なおみ