昨日、アカデミー卒業生で早稲田実業高校3年の梶修登君(上記写真は2008年の年末のキャンプから)から関東ジュニア大会U18でシングルスベスト8に入り、全日本ジュニアに単複で出場することが決まったと連絡がありました。
梶君は小学校の6年生から中学3年生まで私達のクラブに在籍し、中学卒業とともに日本の早稲田実業高校に一般入試で入学しました。
タイの大会でも何度か優勝をしていてテニス1本という選択肢もあったのでしょうが、本人は勉学とテニスの両方を選択しました。中学3年生の時はテニスと勉強だけに時間を費やして一生懸命に努力していたのを覚えています。こういった目標の為に全力で取り組む姿勢が、高校でも実を結んだのでしょう。個人だけではなく、団体でも早稲田実業高校をインターハイに導いた立役者でもあったと聞いています。結果的にどういう選択が正しかったということを判断することは難しいですが、この様な方向性もあるのだなと私自身勉強をさせてもらいました。
全日本ジュニア、インターハイでも是非頑張って欲しいと思います。
私は大学で教育学部に在籍し、2004年にタイに来る前に山形県で中学校の教員を1年だけですがしていました。そこで教育者として仕事をして、子どもを育てるという責任感を学びました。テニスコーチも子ども達に接するときは、教育者と全くかわりありません。テニスの技術だけを教えるのがテニスコーチではなく、テニスを通じて理解力や物の考え方、進歩しようという意欲、一生懸命に取り組む姿勢、我慢強さ、友達や大人との接し方、あいさつ等の人間力を教えていく必要性があると思います。
テニスコートでは、自分で素早く考え、大胆に決断し、実行する能力を選手が身につけていなければいけません。その為に自立した人間になっていくことが必要で、その方向性を時には厳しく、そして時には優しく、示してあげるのがコーチの役割なのでしょう。
そんなコーチ像が私の理想です。