あなた、APF ACADEMIESの選手でしょ!

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「あなた、APF ACADEMIESの選手でしょ!」
こんな風に私達のアカデミー生のプレースタイルを一目見ただけで指摘してもらえたら、それは私にとっての褒め言葉。
私達のアカデミーの指導理念は「守備性攻撃型テニス」
相手にミスをさせる、相手にリスクを負わせる、高い確率を選ぶといったコンシスタンシーなテニスをすることで「負けないテニス」をすることです。
これには我慢とショットの質と頭を使うということがキーとなってきます。
(その為に必要なショットが、既にこのブログで書いているRat ShotでありWindmill)
これは選手のベースとしての考え方であって、全員が同じ様なテニスをしなければいけないというわけでは決してありません。このテニスを大きな幹としながら、枝の部分である個人個人の長所(ビッグサーブ、ビッグフォアハンドが打てる、カウンターをうまく打つ事が出来る等)を付け足し伸ばしていければいいのです。

今回韓国に遠征で来られている愛知県のコーチから、「愛知県の選手はボールを強く打ってエースを奪うことが良いと思う傾向にある」「緩いボールを打つことがつなぎで、弱気なプレーと考えてしまう」この様なジュニアが多いのですが、タイではどのように指導をされていますか?といったご質問を頂きました。
私は「戦術を理解することと、その為のテクニックを身につけさせる」ように指導をしていますとお答えました。
実際に私は愛知県のテニスや指導方法を見たわけではないので、私の出身地である山形県の話と置き換えてお話をします。私はテニスを始めてから大学まで山形県でテニスをしていたのですが、部活動の顧問の先生、大学時代、テニスコーチから戦術について指導を受けたことは覚えている限り一度もありません。指導の出来る方に私が巡り会わなかったということもあるかもしれませんが、実際に外の世界を見てきたコーチがいなかったという事実もあると思います。そういう場合にどのようにして上達をしていくか。1番は山形県でテニスの強い選手を見て真似るという事になりますよね。そういう思いでテニスをしているジュニアが沢山集まれば、それがその県のテニスの常識になってしまう。
山形は田舎で情報があまりなかったので、特にそのような傾向が強いように感じます。
私がタイに来て始めて金子プロのボールを受けて、あまりのボールの質の違いに目玉が飛び出しそうになったことを覚えています。「ボールが曲がった」と口をあけながら衝撃を受けたと同時にこれじゃあ山形県の子が全国で活躍したい!という思いは到底かなわないと感じました。たった一言、まるで違うんです。

地域のテニスのレベルを底上げするには、正しい知識をジュニアに伝えることが出来るように指導者が成長をしていくということが大切ではないでしょうか。常に指導するジュニアの戦う舞台のテニスを知り、経験をつみ、変化を常に感じているようなコーチに教わったジュニア、コーチの知識、経験のみで指導を行うコーチに教わったジュニア。もし小学校2年生でテニスを始めて、中学校3年生まで同じコーチに習っていた場合、単純に8年で2920日間の長い期間を費やすことになります。
後者で学んでしまった場合、もし世界で戦いたいのであれば取り返しのつかない時間になることでしょう。
感覚的な部分を形に残す事で、誰もが一般的にこの戦術やショットを使えるようにという思いで金子プロが作成したものです。この戦術とトッププロの試合を重ねながら見て頂くことで、山形のジュニアも正しい方法を得ることが出来ると思います。
年末年始のAllout challengeに参加すれば、尚さら理解が深まりますので、興味のある方はご連絡下さい。
(あれれ、最後はキャンプの宣伝になってしまいました。)
それでは、失礼します。


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