明日から始まる2週目のトーナメントに向けて、全員準備万全です。
あとは自分を信じて、全力で頑張るのみ。見つめる先には「勝利」が待っています。
さて前回、アカデミーの指針として「守備性攻撃型テニス」と「負けないテニス」という2つをあげましたが、その中でディフェンスについての定義が非常に重要であり、いつも頭の中に置いて指導に取り組んでいます。
アカデミー指針から「ディフェンス」について一部抜粋してご紹介します。
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テニス、スポーツ全般にオフェンスが注目されがちであるが、ここで1番あげたいのはディフェンス力の必要性である。オフェンス力はプログラムの数からいっても必要なのは誰でも知っている。しかし今のツアーではオフェンス力だけではコンスタントに勝つ事はまず出来ない。ディフェンス力のレベルを揚げる事によって良い時と悪い時の差を極力減らし、結果安定したプレーに繋がる。年間を通して安定して勝つにはちゃんとしたディフェンス力が不可欠となる。(その筆頭として男子テニス界ではジョコビッチ・ナダルが挙げられる)
ディフェンスの定義とは「相手の攻める力をそぎ落とし、次に自分が攻めやすくする攻撃である」攻める気持ちで相手の攻撃を受けている限りディフェンシブ(常に受け身の状態)は存在しない。なによりもテニスの素晴らしさはディフェンスでもポイントに直結するという事。
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よく、同じ様なボールを打ち続けて相手のミスを待つ様なテニスを「しこりのテニス」と表現する事がありますが、これはディフェンシブであり、決して私達の掲げているディフェンスには当てはまりません。自分が攻めやすくするための攻撃ということがポイントになってきます。
ペースを変える為のディフェンスの戦術として、私がよく練習で取り入れているパターンの1つです。(50の戦術より)バリエーションとして、強力なダウンザラインではなく、クロスから来たボールをダウンザラインにヘビーボールで打つというのパターンも有りです。
一見スピードボールが非常に目につくので、そればかりに意識がいきがちですが、高さや回転で変化を加えている選手が男子テニスでは非常に多く見かけられます。女子ではクライスターズ、エナン、セリーナ、ストーサ等も試合の中でよく使用していますよ。
次にテニス選手の試合を見る時は、この戦術を頭に置きながら見てみると、また違った発見があって面白いかもしれません。