タイのローカルトーナメントについて、簡単に説明します。
1.年間スケジュール
タイのナショナルテニスセンターのHPより、年間スケジュールを確認できますが、上記のようにタイ語のみの案内になっています。Webサイトには、英語に切り替えも出来る表示があるのですが、英語で確認することは出来ません。(私はタイ語を読む事が出来ないので、タイ人の方に確認をしています。)
2.試合形式とレベル
主な試合形式は、4ゲームの3セットマッチ(ノーアドバンテージのファイナルセットはスーパータイブレーク)や8ゲームマッチ。14歳以上の試合になると、6ゲームの3セットマッチ(ノーアドバンテージのファイナルセットはスーパータイブレーク)。
大会は5つのグレードに分かれていて、13歳までのジュニア選手が出場出来るのは、Grade5, Grade4, Grade2(タイの全国大会で、タイ人のみが出場可)になります。
(数字が小さい程、獲得ポイントが大きい。出場する選手のレベルもグレードに沿ったものとなりやすい)
Grade3は14歳以上が出場出来るマネートーナメント、Grade2やGrade1はITFフューチャーズ、チャレンジャー等の大会になります。
Grade4の大会は毎月1回は開催されていて、参加選手は約30名?100名。(首都であるバンコクの大会は、田舎の大会とグレードが同じでも人数が多い。)
タイの学校が休みの期間は更に大会数が増えます。
Grade4であれば、その年代のランキングの上位選手も多数出場しています。
日本のように予選を何度も戦って、全国大会へというような形式ではありません。
年度末には、大会毎に8人で争うマスターズがあります。ランキング上位者や、その大会の優勝者が選ばれることになります。
3.申し込み期日
3週間前程からエントリーが始まり、大会の1週間前位が締め切り。
大会によっては3日前、当日エントリーも可。
(ドローが前もって出来上がっている大会は数える程です。)
4.出場条件
タイの全国大会以外、基本的に外国人も試合に出場できます。
エントリーフィーは、500バーツ(約1300円)
5.試合数とスケジュール
1日1試合又は2試合。
女子はあまり出場者数は多くない。年齢が上がるにつれ、その傾向が顕著に表れる。
年齢によってエントリーの時間が違っていて、出場者数の多いU12や、U10は朝8時スタート等早い時間に組まれることが多い。U16やU18は午後又は夕方エントリーという傾向。
6.会場とコート状況
バンコクで行われるトーナメントは、どの大会のコートもAPF ACADEMIES(中心街)から車で30分から45分程度で行ける距離。
コートはハードコートで、ナショナルテニスセンターであるLTATは世界基準のボールが非常に弾み、遅いコート。
会場によってはバウンドの速いコートもあるが、グレードの高いトーナメントは上記のコートで行われている。(田舎の大会に行けば行く程、コート状況は悪い。)
7.練習コート
大会によっては練習の出来るコートがあるが、お昼の1番暑い時間帯のみが使用可。
ほとんどの大会が練習コートが無いので、トーナメント前にAPF ACADEMIESでWarm upをしてから出かけていました。
思いつく主なタイのローカルトーナメントについて、挙げてみました。
毎月同等のレベルの大会が開催されているので、3ヶ月程度を目安として、目標設定をしやすいという良い所があります。
また、大会数が多い事から、一発勝負という感じがなくなるので、勝ち負けにそこまで振り回されず、将来に必要なプレーを思い切って行いやすいということもあるでしょう。
日本国内でのクラブ通しの練習試合に加え、海外のローカルトーナメントに出場して海外経験とトレーニングの両方を行っていくということも、今後ジュニア育成で非常に有効な手段になるのではないでしょうか。
海外というと何かと不便なこともあることでしょう。
でも成長の為にはあえて、自分の居心地の良い場所から飛び出ることも有効な手段です。