考えて練習することが出来る選手を育てる為に

日々の練習の中で、ジュニア選手が自分で気づくように声がけをすることを常々考えて、言葉を選ぶようにしています。
しかし、どうしても本人の気づきを待つことが出来ずに、アドバイスをしてしまったり、選手が自分の考えや思いをきちんとコーチに伝えることが出来ないといったことがあるのも事実。
また、何もアドバイスをせずに、練習をしていると、選手が何も考えていないのではないかという様に見えてきて、「考えて練習しなさい!」と言ってしまったことのあるコーチも多いのではないでしょうか。
私もそのようなコーチになりがちなので、前回のレッスンでは、何よりも本人の気づきを大切にし、自分で考えて練習に取り組むことが出来るような選手に育てる為に、下記の様な取り組みを行いました。

①まずは、サーブの練習でひとりひとりの動画を取り、それを選手に見せます。
②選手は自分の動画を見て、課題を自分で考え、練習に取り組みます。
(ここでコーチは、自分の考えを選手にはまだ伝えません。)
③選手は課題に取り組み、その課題が出来る様になったと思った時点で、コーチに動画撮影をお願いして、ここで自分の考える課題をコーチに話しをします。
(ここでもコーチは、うなずくだけで、自分の考えは伝えない。)
④再度撮影した、動画を一緒に見て、選手の言ったことが上手く出来ているかを検証する。
⑤プロ選手の動画と、本人の動画を交互に見せる。

この練習を行うことで、選手は自分で課題を見つけて克服していく体験を出来ていました。
また、選手の考えが、私自身が考えていたことと違っていたりして、新たな気づきにもつながったのも事実です。

「考えて練習しなさい!」といった言葉ではなく、考えて練習をする為の練習の持っていき方が大切であることを、改めて実感しました。

⑥選手の皆さんは、このバナーをクリックして、もう一度練習前に自分のサービスフォームを確認して、課題をもって今日のレッスンに取り組みましょう。
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