怖いのは、妥協することを正当化すること

Palm%20and%20Me

昨日、プレイヤーズクラスの11歳のPalmが、タイのローカルトーナメント(Grade4 U12)で優勝しました。今回は地方での開催、そしてトップシードということもあり、始めからタイトルを狙った中での勝利。そういった中で、きちんと勝ちきったことは非常に評価すべき事だと思います。Palmは、Grade4のトーナメントでは、これが初めての優勝となりました。
先々週は、同じくプレイヤーズクラスのKKが、Grade5のローカルトーナメントU14で、単複優勝しています。

少しずつ結果の出ている、タイ人プレイヤーのPalmですが、本人の努力はもちろん、親御さんのご理解がとても大きいと考えています。
大会初日、トップシードのPalmは1回戦がBye。(タイのローカルトーナメントは会場に行ってからドローを作る大会が多い。)アカデミーから、トーナメント会場までは片道3時間。元々会場の近くに宿泊予定だったのですが、試合が無いと分かってすぐに、バンコクに戻り、夕方のアカデミーの練習に参加しました。
また、昨日はSF、Fを戦い、その後3時間の移動の後、通常通りレッスンを行いました。
(疲れているからとか、そんな妥協は全く無しで、トレーニングまでハードに行いました。)

本人の意志の強さもそこにはあると思いますが、私達のアカデミーの方針を理解した上で、テニスに100%力を捧げる環境を準備してくれる、親御さんの影響はとても大きいです。
(私が常に口うるさく言っていた、「テニスの動画を見る事」が彼の習慣になったのも、親御さんの日頃の声がけと、デバイスを準備して、環境を作ってくれたおかげです。)

疲れている時、試合に負けた後、気分が乗らない時、宿題が多い時等、数えればキリが無い程言い訳や、妥協をして練習を休んだり、100%の努力をしないことは簡単に出来ます。
1度そんな言い訳を許してしまうと、休むこと、力を出し切らない事を正当化してしまうこともしばしば。
やるやらないという決断は、最後は本人なのでしょうが、「妥協の無い練習、コツコツ積み上げていくことが大切である」というこちらの考えに同意し、その方向に一緒に選手を導いてくれる親御さん程、心強いパートナーはいません。

常に上達を求めて妥協をせずに練習に取り組んでいる選手と、そうでない選手では、少しずつ違いが出て、1年後には埋められない程の大きな差となるのではないでしょうか。

結果が出るか出ないかというのは、正直難しい部分でもあります。
全員がNo1に慣れるということは決して無い訳ですので。ただし、将来の為に、本人がベストを尽くすということは経験させてあげたいと思っています。


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