原田夏希コーチの言う、練習と試合のギャップ(差)。これをどう埋めていくかを考えました。

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昨日の続きである、練習と試合のギャップ(差)をどう埋めていくかを考えてみます。

前回の記事はこちらから。
奈良くるみ選手 全豪オープンでの本戦3回戦進出の理由を、原田夏希コーチに聞いてみました

そもそも、練習と試合の違いとは何でしょうか?
私の指導する選手に聞いた所、まっさきに「試合と練習では、緊張感が違う」とあげてくれました。

では、なぜ試合では緊張するのでしょう。
「勝ちたいから、負けたくないから」という事が理由の1つにあがると思います。

「それでは勝つ為には、簡単にミスをしてはいけないよね?」
「はい」
「でも練習では、ミスに対して全く気にしていないよね」
「。。。。。」

これは選手との会話の一部ですが、ミスに対しての意識が低かったり、ミスをした事に対して対処をしない事が、練習で試合の緊張感を生まない原因の1つではないかと考えています。

それでは、まずミスに対しての意識を高く持つ為に、どんな練習が有効でしょうか?

私は、「条件づけ」でこの緊張感に取り組んでいるのですが、その1つを紹介します。

「ネットしたら2点失う」

これだけです。
この条件を出す事で、安全に空間を使ってプレーしたり、相手に攻められたときのディフェンスでも、何とか1本触らせようという意識が生まれてきます。
※事前になぜこの条件んで練習するかの説明をしてからスタートする事をお勧めします。
勘違いしてロブを多く使ってしまう選手が出る可能性もあります。

「エースをとったら2点」こういう条件付けもありますが、これだとポイントを奪う事に対しては意識がいくのですが、ミスに対しての意識は生まれにくくなります。

この練習を行うと、常にネットギリギリを通している選手や、普段ネットミスをしている選手はなかなか修正する事が出来ず、精神的な負担がかかって、怒り、最後にはタンクしてしまう選手も出るかもしれません。

試合とは緊張感だけではなく、こういった精神的な負担が必ずかかってきます。
その精神的な負担に対して、どのように対応するかが試合では、とても大切なポイントになります。

練習と試合のギャップを埋める為の1つの方法として、練習に「条件」を付ける事で、緊張感と精神的な負担を与えてポイントに取り組むという方法は、有効ではないでしょうか。


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