昨夜の錦織選手の試合をご覧になりましたか?
私は2セット目の最初から見たのですが、途中からは圧巻のプレーでしたね。
「魔術師みたいだった」という表現も聞こえてきたのですが、あの動きのスピードの中で多彩なテニスをする錦織選手は、一般の方のみならず、テニス関係者でも驚きの連続です。
(ひと昔前であれば、コート上の魔術師はサントロ選手だったのですが、全く違うタイプの魔術師です。)
あのフットワークの素晴らしいフェレール選手が、逆をつかれる、構えられたら動けないという場面を何度もみました。
「逆をつく、相手は構えられたら動けないという状況をなぜ作りだせるのか。」
技術、戦術面はもちろんですが、錦織選手は、肩甲骨の柔軟性が高い事が、相手にコースを読ませないそして、錦織選手が構えたら相手は動けない、という大きな要因の1つになっているのではないでしょうか。
フォアハンドであれば、肩甲骨の柔軟性が高いから、遅れて出てきた腕は鞭のようにしなり、ラケットスイングは加速され、左手で打つコースを隠され更にコースも読みにくくなる。
バックハンドは体を開かずに打てるフェイスアップバックハンドが、コースを読ませない大きな理由でもあると考えています。
また股関節の動きも良いので、地面に力を伝えやすくなり、トップ選手の中では小柄な錦織選手が、あれだけ強力なボールを打つことが出来るのだと予想出来ます。
昨今、肩甲骨、股関節の柔軟性の大切さはすごく耳にするのですが、ストレッチは目に見えた結果がすぐに出にくいので、続ける事が出来ない選手が多い。
でも優れた選手達は、そういった地味な事を続けているんだと思うんです。
人と同じ時間のみ練習をしていても、違いは出ません。
簡単ではないけれど、一番大切な事は正しい知識を得て、継続する事でしょう。
「あいつに構えられたら動けない!!」
こんなコメント言われたら最高ですよね。