ディフェンスとオフェンスはスポーツにおいてとても重要な要素です。
ただ、ディフェンスとディフェンシブは全く違います。
今日の紹介は、オフェンシブなディフェンス。攻撃的なディフェンス。
錦織選手対ラオニッチ選手の1場面。
ラオニッチ選手のダウンザラインバックハンドに対して、錦織選手の最初のポジションはここ。
横に動くのではなく、そこから素早く斜め後ろに走っていきます。
すでに肩を入れて(左手があごの下)構えています。
足をクロスさせてボールを打ち終えています。
ボールはクロスコートへ。
すぐさま、相手のバランスをみて次の返球への準備。
恐らく、ボールの深さから斜め後ろに走る事が最善であるという選択で、この場面は斜め後ろに走っていったという事が想像出来ます。
斜め後ろに下がる事での利点は、
・ネットからの距離がある分、角度のついたボールを打つ事が出来る。
・体の前のスペースが出来る為、ラケットを加速して振る事が出来る。重いボールを打つ事が出来る。
この場面で、ベースラインから下がらないとどうなるか。
・体の前のスペースが不十分で、ラケットを加速出来ない為、勢いの無いボールになりやすい。
・相手のコートへの返球が早くなるので、自分が態勢を整える時間を作れない。
前回のブログでも書きましたが、大切なのはその場面で最適な選択が出来るかどうかです。
「ベースラインから下がらない」プレーも必要な時もあれば、下がった方がより効果的なボールを打つ事が出来る場面もあるわけです。
同じような場面で、「どうして相手から攻められているのに、後ろにポジショニングしないの?」と質問をすると
「コーチからベースラインから下がるなと言われたから」
こんな答えをするジュニア選手がためにいます。
結果を踏まえて自分の頭でよく考えてみましょう。
その積み重ねが、みなさんの上達につながるはずです。
こちら横からの写真になります。