こちらはオーストラリアンオープンのサイトに出ていた
Kei Nishikori’s critical shot charts
錦織選手の2014-2015年(6ヶ月という期間)のフェデラー、ジョコビッチ、ワウリンカそしてアンディマレー等の試合分析したもの。(2443球中)
・各ポジションから、どのコースにボールを打っているか
・どのポジションでボールを打つ事が多いか
などを読み取る事ができます。
テニスも色々とデータ化の話が出てきて、今後どの様に活用出来るか非常に楽しみです。
感覚だった部分を数値化し、客観的に理解出来る事は今後の選手の向上、対戦相手の分析そしてコーチングに大きく影響すると思います。
錦織選手がボールを捉える場所は
上記の記事の中で、3つの場所に分けて分析されていました。
1)He played 1,266 (52%) shots from on or around the baseline
2)145 (6%) inside the baseline, and
3)723 (42%) from behind the baseline.
ベースライン付近でボールを打っている回数は52%以上あることから、なるべく相手との距離を短くし、攻撃的なテニスを心掛けているのであろうことが読み取れます。
ただし、ベースラインよりも後ろでボールを打っている回数も42%あるという事にも注目です。
これまでのこのブログの中で書いてきましたが、「ベースラインから下がらない!!」「それが世界のテニスだ」などというアドバイスを聞く事がありますが、このデータからそれだけではない事が明確ですね。
*なるべくベースラインから下がらないでプレーしているのでしょうが、下がらざるを得ない状況も少なからずあるという事です。
絶対に下がらないという意識とはまったく違うものです。
ディフェンス時、オフェンス時、もちろん対戦相手によってそのポジションは変わります。
(格下の選手との試合ではもっとポジションは前にしている可能性も考えられます。)
まとめ
錦織選手は、ベースライン付近で打つ事を基本に、常にチャンスを伺っている。ディフェンスの時には場合によってポジションを下げる。
今後のテニスの方向性も、同様な選手が増えてくるのではないかと予想していますが、能力的に優れていない選手であれば、もう少しポジショニングは下げてもいいのかなと私は考えます。
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