選手を育てるマネージメント….

テニスを愛する皆さんこんにちは

マネージメントって何ですか?何をするのですか?と
良く聞かれます。中々一言で言うのは難しく、言葉に
詰まる事が屢々です。

マネージメント(Management)=管理、処理、経営と
和訳されており、マネージメントのマネーは(Money)
ではありません。同様に、マネージャー(Manager)は、
管理人、支配人、経営者、監督であり、間違っても
「付き人」ではありません。

我らが長友選手が、インテルデビューを果たした同日、
中京大中京校から英国の名門アーセナルに移籍した
(まだ高校生では?)宮市亮選手が、更にレンタルでの
移籍先のオランダリーグの名門フェイエノールトで
公式戦デビューを果たしました。今週のベストイレブン
の一人、、、だそうです。

ここで、選手を育てる上でのマネージメントの一つの
例として、簡単に取り上げたいと思います。

高校から日本のプロリーグに契約前の若い選手と契約を
結び、英国ではビザの問題で試合に出場する事が難しい
為(これは最初から分かっている事)、オランダに移籍
させ練習及び実戦で鍛えていく。オランダはアヤックス
に代表される若手の育成が上手な国、しかも小野伸二が
以前所属していたフェイエノールト…契約前から用意周到
にアーセナル監督のベンゲル氏が宮市選手のポテンチャル
を磨く為の「マネージメント」をしていた事が伺われます。
(私が本当の舞台裏を知っている訳ではない事は、
 お断りしておきます。)

勿論、上記の様な周到な準備がされたからといって、
選手の将来が確約される訳ではありません。しかし、
選手は生き物です。「幾多の挫折を乗り越えて」という
サクセスストーリーも大切ですが、継続的に世界レベル
で闘おうとするならば、選手の可能性を磨き、常に選手の
モチベーションを高める為のマネージメントは重要です。

数多くの選手が、選手本人と周囲(親やジュニア期の
指導者)にマネージメント能力が不足している事で、
選手としての成功が無いまま、現役生活を終えています。
(これは世界中のどんな競技も同じでしょう)

繰り返しますが、マネージメント=お金ではありません。
(勿論、契約交渉や金銭管理も含まれますが)

マネージメント=知恵と考えて下さい。選手を育てる
為の知恵(長期の視点からの知恵)が必要なのです。
それと、真摯な努力。

努力と知恵を融合させない限り、成功はあり得ません。

日本のスポーツは努力の塊、後は知恵が必要です。

PS 主役が選手である事は忘れない。

ではまた


コメント

  1. 匿名希望 さん : 2011.02.10

    選手と周りにマネージメント能力が不足しているために…

    日本ではジュニアからマネージメント会社と契約してプロによるアレンジをするような選手サポートは出来ないのでしょうか?

    当然テニス選手がビジネスとして「儲かる」存在でなければ成り立ちませんが、選手自身やコーチや親に求めるのは酷なように思います。
    この分野が重要なのはわかりきっているはずです。プロのエージェントがついてしかるべきと思います。コンサルタントみたいな。

    日本だと「アマチュア規定」などが問題(倫理的に)となるのでしょうか?貴兄はその分野を開拓するおつもりはありませんか?

    返信

  2. 濱浦貴光 さん : 2011.02.15

    匿名希望様
    コメントありがとうございます。

    日本では、現状ではジュニアからマネージメント会社と
    契約して、、、の様な形は社会的な認知度という意味で
    難しいのが現状と感じています。

    またマネージメント側の人材不足、日本と海外の
    両方のマーケット(テニス事情)に精通している事も
    必要だと考えますので、マネージメントにそういう
    人材(コネもある)が現れた時には変化が訪れる
    かも知れません。

    私自身も方向としては、マネージメントに関わる事は
    否定はしません。

    返信

  3. 匿名希望 さん : 2011.02.16

    レスポンス、ありがとうございます。

    上記の条件では適任者は多くはありませんね。テニスだけ知っていても、ビジネスだけ知っていても無理でしょう。
    自分にしかできないことに力を発揮されることを期待します。

    優秀な(熱心な)ジュニア指導者は日本にもたくさんいます。優秀なツアーコーチも育ちつつありますか?わかりませんが…
    例えば一人の優秀なコーチが一人の選手を育てたとしても、日本のテニスの歴史をちょっとだけしか変えることは出来ないでしょう。日本では難しい…という部分を打開することは日本のテニス界にとっては大きな扉を開くことになるではないかと感じます。

    それでも私たちの世代(アラフォーでしょうか)には情熱のあるテニス人が多いと思っています。この世代が日本を世界に引き上げる重要な役割を担っていると期待しています。

    あと、別件ですがドイツのブンデスリーガに興味があります。Jリーグと日本のテニス界は協力できないのか?という可能性を15年以上前から考えていました。
    この分野は貴兄が一番適任ではないでしょうか?

    よい知恵があれば是非とも公開してください。色々楽しみにしております。

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。全て必須項目となります。