責任と覚悟、、、

テニスを愛する皆さんこんにちは

しばらくご無沙汰でした。先週は贅沢娘の杏は初めての
幼稚園でのお泊まり、週末は帰国する親友の送別会が
連チャン、、、そして日本から届いたG厳選の過去半年間
の日本の政治、経済、文化、、、その他のDVDを視聴
していました。(今やっと11月くらいです)
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クロアチアのボルナ コリッチ君と親友の息子琉人君。

ボルナは現在14歳(今年11月に15歳になります)、
元々はバボラを使っていたのですが、一昨年クロアチア
に通いつめてヨネックスへラケットの変更をしました。
選手にとって最も重要なラケットを変えるという決断を
求めるという事は、選手としてのキャリアに対して(潰し
のきかない東欧であれば人生と言って良い)大きな責任を
背負う覚悟が私にも必要です。

しかし、去年の春先に試合中に右手を骨折、その後の
治りが悪く手術、、、去年の10月に練習を見に行った
時には、まだボールがフワ〜〜ッとフェンスまで飛んで
行っていました。この時も、又この時の事を思い出すと
今でも胸がギュ〜〜ンと痛くなります。

12月のエディハーの時に、超辛口ですが、選手を見る
事に関しては私が最も信頼する二本松さんに彼の試合を
見て頂き「濱ちゃん、心配せんでいいあの子は何か持っ
とる。強くなる」という言葉を電話口で聞いて少しホッ
としました。

その後、二本松さんの言葉を裏付ける様にNikeマスターズ
で優勝、オレンジボウルでも準優勝でした。一月のITFJr
では最初は初戦負け、しかし直ぐにベスト4、先日はWCで
参加したフューチャーズの予選でATP600位台の選手に
勝ち、先週は全クロアチア選手権の18歳以下で優勝しま
した。(ATPの選手に勝ったのはマグレです)

私は彼が間違いなくプロの世界で活躍出来るなんて思っては
いません。この一年で経験した以上の苦難がこの先も待って
いると思います。しかし、この怪我を通じて精神的に成長
した所も感じます。又、去年の9月にはライバルであり親友
でもあった選手を交通事故で亡くした事も影響はあるでしょう。
怪我をする前にはチヤホヤしてくれていた連中が、怪我をした
後は、ス〜〜ッと居なくなる事も経験しています。

私は彼にプレーの面でアレコレ言う事はありません。聞かれ
れば客観的な意見として話す事はありますが、それ以上は
踏み込まない様に注意しています。もちろん、この先どんな
コーチの指導を受けるとしても「これだけ」はいつも注意
して欲しいという事は三つ程伝えてあります。(秘密)

大会期間中には殆ど毎日メールが届くのですが、末尾によく
「Racket is great!」と書いてあります。小生意気ではあり
ますが、私が責任を感じている事は理解しているのでしょう。

本来は彼の事を紹介するつもりはありませんでした。

明日、フランクフルト滞在中の学生達と再合流します。連日、
コーチやトレーナーから彼らが本当に良く頑張っている事が
電話やメールで伝えられてきます。もちろん嬉しく思います。

しかし、「OOはプロでやれる」「絶対にプロでやれる」と
軽々に語るなよとは思っています。卒業と就職を控えた学生
に(本人にはまだ直接言っていない事を願いますが)、それ
だけの責任と覚悟を持って「プロ云々」と言っているのか?
明日、明後日でしっかり見定めてやろうと思っています。

私はこのアカデミーを高く評価しています。将来にわたって
良い関係を築いて行きたいとも思っています。システムは
良い、指導の方向も良い、、、でも、一番大事な事として
選手の人生に関わる事には責任と覚悟を持って臨む気概は
持って欲しいと思っています。

そうでなければ、私が関わる選手は任せられません。

長くなりましたが、、、ではまた


コメント

  1. itsusaki さん : 2011.03.03

    感動しました、良いお話をありがとうございました。

    返信

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