日本人として・・・

テニスを愛する皆さんこんにちは

南半球アルゼンチンではデビスカップの決勝が行われています。
両国とも、国の名誉と威信をかけて戦っていると思います。
(アルゼンチンのホームの雰囲気は凄そうですね。)

私はドイツに来て既に8年が経ちました。最初は2~3年仕事を
したら日本に帰ってブイブイ言わせてやろうと思っていましたが、
「井の中の蛙大海を知らず」の諺どうり、最初の仕事は3ヶ月で
あっけなくクビになりました。
(いずれこのブログでも当時の様子を書きたいです)

それから地元のクラブ、地域の協会等で仕事を始めました。


当時は日本人なんかテニスを教えられるのか?という雰囲気の
中で仕事をしていましたが、自分を通じて日本人が評価される事、
現地のドイツ人よりも良い仕事が出来ないと評価されない事は、
ここで仕事をする上で私にとって大きな励みになりました。

故郷に錦のつもりできましたが、この地で長期間働く覚悟を決めて
から仕事に対する向き合い方が変わったと思っています。

ドイツ人だけではなく、日本人の方へのレッスンも出来るようになり
どこの馬の骨ともわからぬ私を、ハンブルグの日本人社会は好意的
に迎えてくれ、そして支えてくれました。

ドイツ人は自分の権利を強烈に主張します、それは大切な事ですし、
学ばなければいけない部分だとも思います。しかし、日本人の美徳の
一つである、寛容・寛大な心は決して無くして欲しくないと思います。

現在の欧州はEUROという経済的には統一国家的な状況ですが、
その分、各民族のアイデンティティーを大切にしようとしていると
思います。故に民族間の軋轢や差別は無くなっていません。

欧州でのアジア人への蔑視は未だに存在します、しかし、実力が
あればそれを払拭する事は可能でしょう。以前、私の指導していた
ドイツリーグのチームの練習を見ていた日本人のコーチが、「濱ちゃん
の練習は独裁的だね」と言いました。 「当たり前だろ俺の責任で
動かしているんだから」と言い返したのを覚えています。
(責任は自分が負う・・・の意)

アジアの人間が欧州で自分の道を切り開いていく事は、容易な事
ではありません、現地人の倍の努力が必要です。しかし、それを
乗り越える事ができれば大きな力になると思います。

日本人である事、日本人として恥ずかしくない事、日本人としての
誇りを持って戦う事は、私にとって大きな支えとなりました。

私は指導していたチームを7年間かけて強くできたと思います。
しかし、そのチームに”義理と人情”の浪花節を植えつけ育てる
事ができたのは、もっと大きな誇りです。

今宵は、日本酒を飲みながら鍋をつつく事にします。
(山形コーチ、美味しいお酒ありがとうございます)

コメント

  1. JET さん : 2008.11.24

    なるほど!

    頑張ります!

    ・・・・え~部屋1つ空けておいてください(笑)

    返信

  2. Zero Cool さん : 2008.11.24

    ドイツ人・・・仕事をする上で最も難しい人種ではないでしょうかね、日本人にとっては!特にテニスのような実力の世界では、実績を積み上げていかないとドイツ人は本当に厳しいでしょうから。

    私の経験では、次に難しいのがフランス人・・・そしてアメリカ人。海外で仕事をしていて、日本人としてのプライドがメラメラと燃えあがる・・・そんな日本人であって欲しいと思います。

    返信

  3. 濱浦 さん : 2008.11.24

    Jetへ
    格好だけでも、日本人の世話にはならない!
    くらいのつもりで来いよ・・・。

    最初から頼る気満々でどうする・・・。
    で、どこに行くの?

    返信

  4. はまうら さん : 2008.11.24

    Zerocool様
    コメントありがとうございます。
    ドイツ人は実力が伴う地位に対しては、
    割と従順な国民だと思います。

    個人的には、フランス人の方が苦手です。

    返信

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