ジュニア選手でもプロテインを摂取したほうがいいのか?否か?

20160201

僕がジュニア選手時代、父親は巨人軍が好きで巨人軍がやっていることを片っ端から息子に取り入れました。

なぜ息子の参考対象が巨人軍かはわからないのですが、巨人の選手が飲んでいるといえば、プロテインもどきの”おがくず?”みたいなものを飲まされ、(多分おからだったと思うのですが、あまりのパサパサさ加減に飲み込めず、、、)

巨人軍が練習中牛乳を飲んでいるといえば、キンキンに冷えた牛乳を飲まされたり、(牛乳の飲めない僕はすぐにお腹がゆるくなり、二時間トイレから出られなくなる)

ある日学校から帰ったら巨人軍推奨(当時良くある商法)の複合トレーニングマシーンが家のリビングに置いてある。(見事母親の室内洗濯干し) 唯一巨人軍の影響で得したのはオロナミンCをたらふく飲めたぐらいです。父親の非科学的なチャレンジはことごとく失敗したのでありました。よくそんなことを息子に試したモノです。

時代が変わり、物や情報も飛躍的な進歩を遂げてきたその中の一つにあげられるのはサプリメントです。

僕のジュニア時代に比べるとプロテインを始めサプリメントの種類や質、流通も含め見違えるほどの進化をとげていると思います。栄養素の質はもちろん、すぐ溶けるしなんといっても美味しい!飲みやすい!ラケットやガット以上にサプリメント業界の進化は著しいです。

確かに昔はいかにもシンセティックなものも多くあり、すべてがすべて信用して飲めるサプリメントではありませんでした。今でも十分注意は必要ですが、成分や副作用、アンチドーピングの規定も厳しくなっているので確率としても以前に比べるとかなり低いです。

そんな背景もある中、色々な分野での科学的なアプローチが進みますが、今でも敬遠されがちなのが、プログラムに関連性をもたせたいサプリメントの体系化です。いわゆるキャンプ中、規則的にサプリメントを摂取すること。

あらかじめ僕が強く言いたいのは「食事に勝るサプリメントはない」と言うことです。

食事で取れるならばそれにこした事はありません。ですが、かなり負荷の高い練習をすると、免疫力も弱り、胃腸も弱りで、成長、そして回復に必要な栄養素をすべて網羅するのはとても大変なことなのです。また食の細い選手や食事に順応できない選手ももちろんでてきます。

その部分を「サプリメント」言葉通り「補助食」で補うのです。そして摂取するタイミングというのが、サプリメントの中でも著しく進歩した中の一つであると思っています。

もう数年前になりますが、以前にテニスキャンプでニュートリションの取り入れをアプローチしましたが保護者から猛反対をくらいました。もちろん宗教的な理由などは抜きにしてです。

シンセティックなイメージが強いのでしょう。優秀なニュートリショントレーナーから摂取するタイミング、それぞれの体重によったプロテイン量の摂取の仕方などのプログラムを作成してもらい、それだけではなく、質疑応答を図れる場を準備したにもかかわらず、何一つロジカルな話し合いが進みませんでした。

僕が残念に思うことは、「では反対にそこまでやるメリットは何?」という仮説すら考えを持ってもらえなかったことです。感情が先にきてしまい、デメリットしかあげずにメリットが耳に入らない状態でした。僕もそこまでやる理由がないので最終的には各自でとコミットする(その場で、摂取する選手としない選手を決めてしまう)という妥協案で落ち着きました。

僕としては処置群と対照群と研究の対象ができてそれはそれでよかったのですが、選手からしたらたまったものではありません。そのようにして保護者の情報不足によって選手の足を引っ張ってしまうケースがありました。

もうかなり前の出来事になるのですが、そんな経験をしてきたので未だに踏み込む気持ちになりません。が、そんな悠長なことを言えないぐらいテニスは強度の高いスポーツになっています。あの夏の全日本ジュニアをみてください。プロでさえヒートルールという規則が適用されているのに。

インターハイのスケジュールなんて死に体、地獄です。日陰で涼んでる大人達は、「8ゲームなんだから肉体的に1日4回できるでしょう若いんだから!」そんな安易な考えでスケジュールをたてているのでしょう。肉体だけではなく、どれだけ神経をすり減らしているのかというのにも気にかけず。それこそ自分の子供を出場させたいと思いませんが、なによりも選手に対して敬意と配慮がないのが一番の理由ですが今更問題定義としてあげてもあまり意味がないので、科学的なアプローチで対抗するしかありません。

それはさておき、本文タイトルに対してもちろん「摂取した方がいい」というのが僕の考えです。もちろん食事からちゃんとした栄養を取ったうえでの話になりますが、具体的にどのようにして摂取したら良いかを下記にあげます。

一番は栄養士(もちろん保守的でない)にアドバイスを貰うことがですが、たんぱく質の不足分を補う「プロテイン」その中でも高純度に含有するホエイプロテインアイソレート(WPI)をお薦めします。

単純にタンパク質の含有量がとても重要だと思いますが、心配ならばジュニア用などで構わないと思います。日本だったらかなり流通しているのでとらないよりマシです。

もう一つは「グルタミン」このターゲットによって摂取するサプリメントを選べる時代にいる選手はなんとも羨ましいことです。グルタミンはいわゆる免疫効果を上げるものです。

あれだけアミノ酸だプロテインだってジュニアでも流通してきていますが、グルタミンという限定ではまだ情報があまりないので、僕がジュニア選手でしたらとります。いずれにしてもあくまでも補助食なので。

まとめ

1.
練習後に、もしくはプロテイン飲んだ後だとご飯が食べれないようでしたら練習最中に分散して飲むなど。

2.
練習前 アミノ酸
練習中 プロテイン
練習後 グルタミン 

 

可能ならば、

3.
起床 グルタミン
練習前 アミノ酸
練習中 アミノ酸
練習後 プロテイン  グルタミン
就寝前 グルタミン

何よりも自分で決めつけずに色々試してみることです。科学的なアプローチができ最小限で最大限のピークパフォーマンスを発揮できるることにこしたことはありません。これからのスポーツはよりサイエンスです。

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