5日、テニスのグランドスラムである全仏オープンは車いすテニス部門の女子シングルス準決勝が行われ、第1シードの上地結衣(20歳)がイスケ・グリフォエン(29歳、オランダ)に5-7、6-2、7-6(6)と逆転で勝利、決勝に進出した。

今大会への出場は、初戦で敗退した2012年以来となった上地は第1セットを失うと、第2セットで6度のブレークピンチに直面するもブレークを許したのは1度にとどめる我慢のテニスで挽回し、ファイナルセットをタイブレークの末に勝ち取り、2時間25分のマラソンマッチに幕を下ろした。

自身初となるグランドスラムタイトルまで1勝に迫った上地は、世界ランク3位のアニーク・ファンクート(23歳、オランダ)と対戦する。

今年の全豪オープンでは、自身初となるグランドスラム決勝進出を果たしたものの準優勝に終わっていた上地。それ以降、シングルスでは4月の神戸オープン、5月のジャパンオープンで2大会連続優勝を果たし、ここまで無傷の10連勝。男子シングルスで決勝に進出した国枝慎吾とともに、日本勢のアベック優勝に期待が高まる。

この日はダブルス準決勝も行われ、ジョーダン・ホワイリー(21歳、英国)とのペアで第2シードの上地はストレート勝ち。今大会2冠に王手をかけている。