7月7日 ウィンブルドン DAY 05

錦織圭(日清食品)がバウティスタ アグート(スペイン,19位)に4-6、6-7(3)、6-3、3-6、過去4勝0敗の相手に不覚を取ってしまった。

「チャンスは多くあった。
相手は重要なポイントで良いプレーをしてきた。ブレーク・チャンスが何度もあったが取り切れなかった。」

第1セットで3回、第2セットでは5回もあったブレーク・チャンスだったが、一度もものにできなかったのが痛かった。

バウティスタ アグートはクレー育ちの選手。
錦織は相手が得意としているスペインのクレーコートでも2勝していたのだが。

魔のコート

コート3はかってのコート2で、魔のコートと呼ばれていた。
波乱がよく起こるコートだ。
過去にもウィンブルドンチャンピオンのマッケンローなど、優勝候補のシード選手がここで早いラウンドで姿を消してしまっている。

回りに約2000の観客席にある、こじんまりしたコート。
メンバー用ラウンジから見下ろせる場所にあるので、アプセットが起こりそうになると、バルコニーに鈴なりに選手やコーチ関係者が群がる。

錦織3回戦 勝負どころでの僅かな差

第1セットは、お互いサービス・キープ。
第10ゲームも40-15と錦織キープかと思われたが、デュース。

その後もゲーム・ポイントはあったが、
2度目のデュースで錦織がショットを連続でミスし、4-6で落とす。

第2セットもサービス・キープでタイブレークに。
3-3まで競るが、3-7でタイブレークを落とした。

第3セット、錦織が第8ゲームでこの試合初のブレークに成功する。
そのまま流れをつかみ6-3と1セットを取り返した。

第4セット
やっと乗ってきた錦織が最初のゲームでブレークに成功。
これで錦織ペースになるかとおもわれた。

しかし第4ゲームでバウティスタ アグートにブレーク・バックを許す。

第6ゲーム、40-0から40-30となったところで遅延行為(ポイント間に20秒以上かかっている)と警告を受ける。
デュースまで追い上げられるとついに、イライラが爆発、後方の壁に向かって、ついにラケットを投げつけた。

それでも、どうにかキープする。

第8ゲーム、30-15から連続ダブルフォルトで30-40とピンチ。
デュースにするが、甘くなったボールを決められサーブを落とす。(錦織3-5)

第9ゲーム、バウティスタ アグートのサービング・フォ・ザ・マッチ、
ボディーへのセカンド・サーブを錦織はリターンをネット、40-0。

マッチポイントはバックがワイドになり、
なんと錦織圭がバウティスタ アグートに敗れてしまった。

無念の敗退。

バウティスタ アグートのショットはいつもよりトップスピンをひかえ、タイミングを合わせてフラット気味に小気味よく打ってきた。
スピードに乗り、ほとんどミスがない。

その上タイミング良くネットに出るなど、芝でのプレーが非常に無理なく、うまかった。
バウティスタ アグートが錦織に時間を与えずに寄り切った試合だった。

錦織はこの後、7月31日からのシティ・オープン(米、ワシントンDC、ATP500)に出場予定である。

7月8日オーダー・オブ・プレー

ウィンブルドン
賞金総額31,600,000ポンド(約45億円)
優勝賞金2,200,000ポンド(約3.2億円)
準優勝:1,100,000ポンド(1.6億円)
4強:550,000ポンド(8000万円)
8強:275,000ポンド(4000万円)
4回戦:147,000ポンド(2000万円)
3回戦:90,000ポンド(1300万円)
2回戦:57,000ポンド(820万円)
1回戦:35,000ポンド(500万円)
ウィンブルドン・ドロー
ライブスコア
ロンドン現地時刻(時差-8時間)

 

<<男子3回戦>>
〇18]Bautista Agut(ESP) 64 76(3) 36 63 ●9]錦織圭

<<男子2回戦>>
〇9]錦織圭 64 67(7) 61 76(6) ●S.STAKHOVSKY(UKR)
〇杉田祐一 vs M.MANNARINO(FRA) 61 57 46 76(2) 62 ●杉田祐一

<<男子1回戦>>
〇9]錦織圭 62 62 60 ●M.CECCHINATO(ITA)
〇杉田祐一 76(5) 63 60 ●W)B.KLEIN(GBR)
M.KUKUSHKIN(KAZ) 46 64 76(4) 62 ●ダニエル太郎
男子シングルスドローPDF
男子シングルスnet版

<<女子3回戦>>
大坂なおみ vs 10]V.Williams(USA)

<<女子2回戦>>
〇大坂なおみ 61 06 64 ●B.STRYCOVA(CZE)

<<女子1回戦>>
〇大坂なおみ 63 76(3) ●SORRIBES TORMO(ESP)
K.FLIPKENS(BEL) 64 63 ●土居美咲
D.ALLERTOVA(CZE) 76(5) 26 63 ●尾崎里紗
〇17]M.KEYS(USA) 64 62 ●日比野菜緒
F.ABANDA(CAN) 62 64 ●奈良くるみ
女子シングルスドロー
男子予選ドロー
女子予選ドロー

(記事塚越亘/kyoko 協力/内田暁 写真/佐藤ひろし/TennisJapan)

芝でのプレーが良くなってきた錦織圭だったが