kimiko_date_krumm_20100525.jpg★グランド・スラム
■Roland Garros – Paris, France (Red Clay)
フランスのパリで行われている4大大会、全仏オープン Roland Garros(賞金総額16,807,400ユーロ, レッドクレー)は、大会3日目となる25日、日本勢から女子シングルス1回戦に世界ランク72位のクルム伊達公子(39歳)が登場。世界ランク9位で第9シードのディナラ・サフィナ(24歳、ロシア)と対戦し、後半は、痛めた右足を引きずりながらも、3-6 6-4 7-5で、奇跡的な逆転勝利を演じた。勝ったクルム伊達は、1996年のウィンブルドン大会でベスト4に進出して以来、14年振りの4大大会での勝利となった。


この試合、怪我のために3週間振りの試合となったクルム伊達は、右足ふくらはぎにサポーターを巻いて登場。対戦するサフィナは、元世界ランク1位で、全仏は2度準優勝に輝いている。
第1セットの立ち上がりは、3週間振りの試合となった影響か、なかなかペースを掴めないまま5ゲームを連続で失い0-5とされる。そこからペースを掴み始め3ゲームを連取するが、追い上げもそこまで、3-6でセットを失う。クルム伊達のアンフォースド・エラー(凡ミス)の数は17個を数えた。
続く第2セット、第1ゲームにサービス・ブレークを許す苦しいスタートとなったが、3-4で迎えた第8ゲーム、サフィナのサービスをブレーク・バックに成功すると、流れはクルム伊達に傾き、再び第10ゲームにブレークに成功し、このセットを6-4で奪い返した。このセット、クルム伊達が奪ったウィナー(エース)の数は、14を数え(サフィナは1)、クルム伊達が完全に攻め切った。
そして、勝負はファイナルセットに突入、ここでも第1ゲームにサービス・ブレークを許す苦しいスタートとなった。試合内容はクルム伊達がライジングのフラットで攻めるケースが目立ったが、第5ゲームに再びブレークを許すと、ゲームカウントは1-4に、試合経過時間は2時間を指し、クルム伊達は、ここで痛めていた左足ふくらはぎに違和感を感じる。そして、ここからは、足を引きずりながらの懸命なプレーになった。しかし、メディカルタイムアウト(怪我の治療のための休憩)を挟み、奇跡的に4ゲームを連続で奪い返すと、5-4と追い付いた。そして迎えた第12ゲーム、動揺を隠せないサフィナのサービス・ゲームを0(ラブ)ゲームでブレークすると、奇跡の逆転勝利が、クルム伊達に舞い降りた。
7-5で奪った最終セットも、クルム伊達が奪ったウィナー数は17本を数えた(サフィナは4本)。この数字からも、いかに後半、クルム伊達が攻めた試合だったかが伺える。試合時間は2時間34分のロングマッチだった。
勝ったクルム伊達は、2回戦では、世界ランク107位のジャミラ・グロス(23歳、オーストラリア)と対戦する。両者は2009年に一度対戦があり、その時は、グロスがセットカウント2-1で勝利している。
写真提供:Hiroshi Sato、14年振りに4大大会で勝利を挙げたクルム伊達公子、クリックで拡大

試合経過
第1セット 10 11 12 TB  
クルム伊達                    
サフィナ              
第2セット 10 11 12 TB  
クルム伊達              
サフィナ                  
第3セット 10 11 12 TB  
クルム伊達            
サフィナ                

試合時間:2時間34分
※表の見方
 ○:サービスキープ
 ◎:サービスブレーク