★ATP男子テニスツアー(MASTERS1000)
■Shanghai Rolex Masters, Shanghai, China (Hard/Outdoors)
14日、中国の上海で開催されている男子世界ツアーMASTERS1000上海マスターズ(ハード)のシングルス準々決勝で、世界ランク47位の錦織圭(21歳)が、第12シードで同18位のアレクサンドル・ドルゴポロフ(22歳、ウクライナ)を、6-4 6-3のストレートで下し、グランドスラムに次ぐマスターズ大会で初となる準決勝進出を決めた。
準決勝では、世界ランク4位、先の楽天ジャパンオープンで優勝したアンディ・マリー(24歳、英国)と対戦する。


錦織の勢いが止まらない。この日は、世界ランク18位のドルゴポロフを相手に、どちらが上位選手か分からない程の完璧なプレーを見せた。
ドルゴポロフは、今年の全豪オープンでツォンガセーデリングを下し8強入りした実力者。「ドッグ」の愛称をもつドルゴポロフは、ポニーテールの風貌で、切れのあるクイックサービスと、バックハンドは強烈なスライスを多用する珍しいタイプの選手。
錦織は第1セット、ドルゴポロフに7つのサービスエースを奪われるも、少ないチャンスを活かし第5ゲームに先にブレークに成功すると、そのまま6-4で先制した。
第2セットでも第3ゲームで先にブレークに成功、第5ゲームでも続けてブレークに成功し、4-1リードと2ブレーク差をつけると、第6ゲームにブレークバックを1つ許したものの、6-3で試合を決めた。ドルゴポロフに一度もリードを許すことなく完勝した。2時間を越えた、これまでの3戦とは異なり、1時間26分のストレート勝ちだった。
錦織のプレーはミスが少なく、ドルゴポロフのバック側をスピンで攻め、相手のスライスが浅くなったところを、オープンコートに決めるパターンがおもしろいように決まった。
筆者がみる限り、プレーの質は、今シーズンのピークを迎えているように感じた。
前日の3回戦で勝利し、1992年に松岡修造が記録した世界ランク46位を超えることが確定したが、この勝利によってランキングポイント380を獲得、一気に30位前後のランキングを手にした。
次戦の準決勝では、第2シードで世界ランク4位のマリーと対戦する。マリーは、準々決勝で、予選を勝ち上がってきたマシュー・エブデン(23歳、オーストラリア)を、6-3 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。タイ、東京に続いての3週連続優勝狙うマリーは、今一番、男子テニス界で充実している選手。錦織とは初対戦になる。
そして、もう1つの準決勝は、第3シードのダビド・フェレール(29歳、スペイン)と、フェリシアーノ・ロペス(30歳、スペイン)が対戦する。第1シードのラファエル・ナダル(25歳、スペイン)は3回戦で敗れている。
注目の錦織の準決勝は、本日土曜日、センターコートの第3試合で行われる。(日本時間午後9時以降の開始)
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シングルスドロー
試合予定
ライブスコア

MASTERS1000:Shanghai Rolex Masters ※日本選手のみを抜粋

シングルス
準決勝

錦織圭 vs アンディ・マリー(英国)[2]

準々決勝

錦織圭 6-4 6-3 ●アレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)[12]

3回戦

錦織圭 7-6(8-6) 4-6 6-3 ●サンチアゴ・ジラルド(コロンビア)

2回戦

錦織圭 6-7(1) 6-4 6-4 ●ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)[4]

1回戦

錦織圭 0-6 7-5 7-6(5) ●ロビン・ハース(オランダ)

シングルス予選
予選1回戦

○ミーシャ・ズベレフ(ドイツ) 6-3 5-7 6-4 ●添田豪[10]
※カッコ[ ]内数字はシード順位