全豪オープン本戦のドローが1月13日に発表され、日本期待の錦織圭(22歳)は第24シード、初戦の相手はフランスのステファン・ロバート(31歳)と決まった。日本男子でグランドスラムのシード選手となったのは、現行制度下では初の快挙。相手のステファンは巧さがあり、フランスの第2グループとして期待されている選手で、錦織がやや苦手とするタイプに入るが、錦織にはシード選手として堂々の戦いぶりを期待したい。


クルム伊達公子(41歳)の相手に決まったのは、ギリシャのエレニ・ダニリドゥ(29歳)。実績はある選手だが、故障に苦しんで近年は低迷。片手バックハンドのスライスでは今の選手にはない独特な軌道のボールを持つが、経験豊富なクルム伊達との相性は悪くないはず。
森田あゆみ(21歳)の相手は第32シードのペトラ・チェトコフスカ(26歳)。昨季の大阪のHPオープンでクルム伊達を下したパワー系のプレーヤーだ。基礎的な技術も高い物を持つ選手でショットの種類も意外に多い。森田にとっては相手に不足はないというところだろう。
 
主催者推薦で本戦入りを果たした伊藤竜馬(23歳)の1回戦はイタリアのポティート・スタラーチェ(30歳)。クレーでは強豪だが、それ以外では今ひとつという典型的なクレー巧者。しかし、全豪とクレーコーターの相性は伝統的に良いため、警戒が必要だ。
全豪オープン本戦は1月16日月曜日にスタートする。