全豪オープン決勝進出のワウリンカ選手から学ぶ、リターン「Stay back」


全豪オープン準々決勝、ワウリンカ対ジョコビッチ。
ファイナルセット、ワウリンカリードの8-7。
ジョコビッチのサービスゲーム、15-0でワウリンカのリターンは、ベースライン後方からのヘビーなボールで、ジョコビッチのフォアハンドのミスを誘い出しました。
あのポイントは、非常に印象的でした。

ベースライン後方からのリターン「Stay back」は、消極的、ディフェンシブなプレーだと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな事は決してありません。

メリットとして、
・しっかりとラケットを振り切ることでヘビーなボールを打ち、相手に簡単に3球目攻撃をさせず、ニュートラルの状態にする事が出来る。
・3球目攻撃をしようとする、相手のタイミングをはずす事ができる。
・コートの中で打つリターンと組み合わせる事で、次にどんなリターンが来るか、相手に考えさせる事が出来る。
・ミス無く確実に相手のコートに返球出来る。

上記の様な効果があり、相手のサービスゲームにプレッシャーを掛ける事が出来ます。
動画の中ですと、丁度1分の時のリターンがそれにあたります。

通常、1分11秒や1分23秒のポイントのようなブロックリターンを使用する事が多い、ワウリンカ選手。
ブロックリターンを予測している対戦相手に対してのヘビーボールでのリターンはとても効果的でしょうね。
※この様に練習マッチから試合同様、戦術的なリターンに取り組んでいるワウリンカ選手。試合を想定しての練習である事は間違い有りません。

早いタイミングで相手の時間を奪う事も効果的なリターンの1つですが、あえて時間を作り、ベースライン後ろからヘビーなリターンを打つことも、とても有効な戦術の1つです。
大切な事は、どう対戦相手にプレッシャーを掛けるかということでしょうね。
試合は相手との駆け引きがとても大切です。

相手が「Stay back」を多用してくる選手だったら?
サーブで角度を付け、サーブ&ボレーをするというのも1つの戦い方でしょうね。


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