上記の動画は、プロ選手が「ネットのどれくらいの高さを通しているか」という事を理解してもらう時によく使用しています。
これからお話する内容と合わせて見て頂くと理解が深まるかと思います。
以前の投稿原田夏希コーチの言う、練習と試合のギャップ(差)。これをどう埋めていくかを考えました。
この中で、「ネットミスをしたら2点失う」といった条件を付けたポイント練習を紹介しました。
この練習の目的は、練習と試合のギャップを埋める為の1つの方法として、練習に「条件」を付け、緊張感と精神的な負担を与えることでした。
こちらで間違えていけないのは、
ネットミスをしない=常にネットの高い所を通しましょう
というわけではありません。
「シチュエーションに応じた確率の高いショットを選択しましょう」ということです。
ベースライン後方からネットの高い所を通すボールは安全で、当然リスクは低くなります。
ネットギリギリのボールを打てば、当然リスクは高くなるわけです。
例えば、フォアハンドダウンザラインを打つ際に、ネットすれすれに打つ選手がいるとします。
余裕のある時には、そのボールがエースになったり、効果的にポイントが取れることでしょう。
それでは、4-4のデュースの様な競った場面では、同じ様なボールが打てるでしょうか?
どうしても入れたいが為にコートの中に若干入ってしまい、そこから逆襲を喰らってしまう事が出てくるでしょう。
上記動画を見て頂くと分かりますが、ワウリンカ選手の打つ、フォアハンドダウンザラインは決して直線的なボールだけではなく、ネットの高い所を通してリスクが低く、尚かつ効果のあるボールを選択している事もあります。
相手がベースライン後方にいれば、ドロップショットを打って構わないんです。
大切なのは、シチュエーションに応じた確率の高いショットを試合の中で打てるよう、普段の練習から取り組む事です。