8月15日、アメリカ、シンシナティで行われている男子テニスツアー、ウェスタン&サザン・オープン。
年間9つあるATPマスターズシリーズ1000の大会であり、グランドスラム大会に次ぐ格の大会だ。
杉田祐一(三菱電機)はアメリカNO.1プレーヤーのJ.ソックを7-5,6-4のストレートで破り勝利。
ソックの世界ランクは16位(8/14日付)。これは杉田が今までに勝った選手の中で最高位である。
今回、第1セット・第2セットは共に先にブレークを許す展開だったが、ブレーク・バックしての逆転勝ち。
2回戦では、予選勝者のJ・ソウサ(ポルトガル)と対戦する。
杉田vsソウサの2回戦は8月16日、コート7の11:00に入った。オーダー・オブ・プレー
日本時間では16日、今晩の真夜中からの予定だ。
ソウサは現在28歳。世界ランキングは54位(最高ランク28位)。ツアーでは2回優勝している。
二人はツアー本戦での対戦は初。(2012年インド、チェンナイでの予選で杉田が6-4,6-1で勝っている。)
錦織圭(日清食品)は第5シードで出場予定だったが、右手首の痛みにより急遽欠場となった。
杉田は昨年、この大会で厳しい予選を勝ち上がり本戦入り。今注目のA・ズベレフ(ドイツ)を6-7(4),6-4,6-2で破りATPマスターズ1000、初勝利をあげた。
さらに2回戦も勝ち進み、3回戦でM・ラオニッチ(カナダ)に1-6,6-3,1-6で惜敗したものの、見事16強に輝いた。
杉田祐一 vs J.ソック(1回戦)
≪第1セット≫
第3ゲーム、スマッシュのミスなどで、先にサーブを落とすが、すぐにブレーク・バック2-2。
3-3、30-40からブレーク・ポイントを先に5度もつかまれる。
しかしなんとか粘り、8回目のデュースの末にキープ。このゲームだけで、13分近くかかっている。
このしぶとさが杉田の強みだ。
次のゲームで杉田もブレーク・チャンスをつかむも、ソックがキープで4-4に。
ソックのサーブで5-6、0-40と杉田がセットポイントをつかむ。ラリー戦をソックはネットにかけ、杉田が第1セットを獲った。
≪第2セット≫
最初のサーブを落とす杉田。
続くゲームで15-40とブレーク・バックのチャンスが2回あったが、ソックがキープ。杉田から0-2となる。
第6ゲーム、
30-40のブレーク・チャンスを生かして杉田が見事ブレーク・バック、3-3に戻した。
サービス・エースなど決め、杉田キープで4-3。
ソックのサーブ 4-5、15-30。
7回のラリー戦を制し、15-40とついにマッチポイント!
杉田のリターンは深く、ベースラインのギリギリに。ソックは返せなかった。(チャレンジするが、ビデオ判定はイン。)
杉田がソックを破り2回戦進出。おめでとう杉田祐一。
ソックは体調が万全ではなかったようだが、それが全ての勝因ではない。
試合内容をみてもわかるように、杉田が立派に勝ち切った試合であった。
今年7月、ウィンブルドン前哨戦のアンタルヤ・オープン(トルコ、ATP250)でツアー初優勝。
日本男子で松岡修造、錦織圭に次ぐ史上三人目の快挙を成し遂げる。
ATP(世界)ランキングで松岡修造の自己最高46位を抜いて錦織に次ぐ日本男子歴代2位の43位と記録更新。
杉田祐一ATPデーター
杉田祐一ITFデーター
杉田祐一ブログ
賞金総額:$5,627,305(約6億円), ATP1000
優勝賞金:$954,225(約1億円)
会場:Lindner Family Tennis Center
現地時刻:シンシナティ時刻(時差-13時間)
期間:08/13 - 08/20/2017
男子ATP 56ドロー
<<男子2回戦>>
杉田祐一 vs J.SOUSA(POL)
<<男子1回戦>>
〇杉田祐一 75 64 ●13]J.Sock(USA)
ドローPDF
ドローnet
USオープンシリーズ 男子は
8月14日からシンシナティー
8月21日からWINSTON-SALEM OPEN(ATP250杉田祐一出場予定)
8月28日からは今年最後のグランドスラム大会、USオープン
(記事塚越亘 kyoko photo佐藤ひろし/TennisJapan)