こちら↓の続きです。
僕としては今回の講義はもっと入り込んだ事を教えてもらいたく、そしてパトリックラフターや
パットキャッシュなどと一緒に戦っていた実績の持ち主の方なのですから、彼らたちの経験談を伝えながら
このようなシチュエーションの時、例えば、
ポイント間では利き手をリラックスさせる為に必ず反対の手でラケットを持つ。
ブレークポイントの時は呼吸を何回、その酸素はどの細胞の部分に送り込むのか?
サーブに入る前は新たに戦うゼスチャーはどのようにして?など
もっと実例をあげて教えて欲しかったと思っています。
勿論、いくつか実例があがりそれはとても参考になる面白い内容でした。
僕はその部分を求めていたのですが、、、
全体的に彼女の講義はあまりにも一般的すぎて、言い換えるととても浅い内容でした。
はっきりいって自分でそこら辺のスポーツ心理学の本を買って鼻をほじくりながらでも勉強できる事でした。
S級の受講者はそのレベルであると思われていたことにとても残念に感じました。
しかし、今回バンコクで行われたキャンプはメンタルタフネスも項目として上がっていたので
結論ではガッカリと書きましたがその復習としてはとてもバッチシなタイミングではありました。
新しい発見、選手の時の自分の足りなかったものなども発見できました。
総体的には無駄な時間ではありませんでした。アン・クイン氏に感謝をしたいです。
話は変わりますが
ロジャーフェデラーはなぜあそこまで強いのか?
フィジカル?テクニック?タレント?
フェデラーより優れている選手はトップ100でも沢山いると思います。
ではメンタルはどうでしょうか?
タイガーウッズしかり王者の彼らが一番優れている部分でしょう。
しかしもう何年も言われ続けてきている「メンタル」という表現は
もう漠然的な言いまわしではないでしょうか?僕としてはメンタルタフネスの中でも
呼吸(Breath)に注目しています。
力まないように心がければより力んでしまう。緊張しないように心がければより緊張してしまう。
イライラするなといえばフラストレーションがたまってしまう。
そうではなく、すべては呼吸に意識を持っていき、すべては呼吸が支配をし、そして自分を離れてボールを打つ。
弓と禅の域ですよね。僕は武道というものをしたことがありませんが
これから呼吸に関しては勿論のこと色々なものに”道”というものを取り入れて行きたいと思っています。
今回の講義は上記にあげたように賛否両論。
肯定的な意見、また批判的な意見も多々あがりましたがイチャモンをつけることなど
誰だって簡単にできます。
フランスの作家カミュは批評家に対して
『1冊の本を出すのに3年かかる、それを茶化し間違えを引用するのは5行で足りる』
もし意見があるならばちゃんとした反対理論としてあげるべきであり
それができないならば言う資格はないだろうし、専門家にたいしてフェアではないと思います。
今の僕にそれに対抗できる反対論文をあげられるかと聞かれたらまず無理でしょう。
リスペクトするべきでありますよね。
・・・最後にですが最初は下記の文章を伝えようと思っていたのですが
その前にと思っていたらこんなに長くなってしまいました。
これからのテニス界、指導者は自分も含めもっともっと専門的な知識が必要であり
自分の経験だけでものを言うのではなくそれに対して
科学的に又、医学的な根拠に基づいて指導をしていかなければなりません。
僕の恩師、藍先生がジュニア・チャレンジへ
コメントを書いてくださったようにしっかりと勉強をして行こうと思っています。
コメント
試合中に戦っている自分を冷静に見つめるもう一人の自分を
つくる為には「呼吸」が必要なんでしょうか?
結果などどうでもよくなりました!
キャンプの後、大変身している娘たちを見ているだけで
ワクワクします。
テニスだけではなく、人が変わっています。
ありがとうございます。
金子さんは本当は魔法使いですか???
カミュのくだり、身にしみます。
私もとても勉強になりました。正直、あの講義には残念な部分もありました。ですが、もっともっと勉強して論拠立てれるようになりたいです。
とはいえ、あれ以降コートにたちレッスンをするのが楽しくてしょうがないです。アドバイスや練習テーマの芯が太くなりました。
M&Aさんと同意見です。
2人の成長をキアタニに見にいって、
30数人の子供たちのひたむきさ、そして成長ぶり
子供たちの集中を引き出す金子さんの真剣さに
目頭が熱くなったことを今の様に思い出します。
現在、長女は試験勉強、次女はテニスに没頭していますが
手を抜かず一生懸命やっています。
反面教師で、子供から真剣さを教わっているこの頃です。