考えさせられますね、、、

 この一週間久しぶりにテニスを生で見ました。実質テニスというテニスを見たのは丁度去年のジャパンオープン以来でしょうか。僕はあまりテニスを見るのが好きではありません。なぜかというと見るとやりたくなってしまうからです。じっとしていられないのです。しかしそれを押さえて見ているととても素晴らしい効果が生まれます。

以前19歳の時南米に一人で渡り2ヶ月のサテライトを終了しました。
本来ならば全日本選手権に出場する為に帰国しようとスケジュールをたてていたのですが予想以上にポイントを取ってしまいチャレンジャーというものに出場する事にしました。チャレンジャーという試合があるなどとは、その時初めて知りましたが周りのアミーゴが出ろ出ろ言ってくれたので急遽全日本をキャンセルし出場することになり、それまでの間の2週間のうち1週間はオフ(さすがに2ヶ月のサテライトで疲労があったので)その後コロンビアの友人宅へ(ボゴタから3時間のローカルバスで通う)その前のエクアドルでの1週間は、オフ4日目ぐらいから軽くテニスを始め、それまでずーとUSオープンを見ていました。ESPNを見るのも時差もそんなにかわらないのでそれこそ昼間はずーとUSオープンを見ていました。素晴らしいのは縦から、上からの映像であり二人の選手のポジショニングが事細かに把握出来たのです。それは自分がもしプレーヤーAの状況に追い込まれたら果たして対戦相手プレーヤーBはどこにいるのか。また勝負の駆け引きをこのような緊迫した状況の時にどのような戦略を使うの使ってはいけないのなど事細かに分析することができ(その当時は無意識に)またエクアドルの日本人宅にお世話になっていたので、夜は夜で毎晩エクアドル出身のゴメスがアガシを破り優勝したビデオを何度も見させられていました。どの家に行ってもです。そこで運動力学を用いたクレーコートの戦い方をまた学びました。その様にフィジカルではなくブレインの練習をしていました。そしてチャレンジャーに初めて挑戦し予選をあがる事ができました。残念ながら1回戦ではマッチポイントを握りながら1シードのペレイラに負けてしまいました。

今回のバンコクオープンは僕をその当時の気持ちを思い出させてくれました。色々な発想、解決そして必要なテクニック、戦略、駆け引き等を教えてくれました。驚いたのがあれだけサーフェスの速いコートだったのですが緊迫したゲーム、ポイントになるとサーバー優勢ではなくなると言うことです。リターン力があがっているのと、このレベルのプロでも当然とビビルのであります。その空気は生で見ていて明らかに感じ取れ、とてもゲームの流れがわかります。

残念ながら女子の試合や、今までに行ったジュニアの試合では課題こそ与えてくれますが、このようなインスピレーションを与えてくれませんでした。反対に可能性という意味では男子の世界はある意味博打に近いのでは?と思ってしまいました。(どうやったらトップ100に入れるの?)女子の世界の方が正しい戦略、戦術それに対し必要なテクニックを取得できればとても現実的にトップ50に入れる可能性が見えてきました。

改めて今の現状を考えさせられる1週間でありました。色々なプログラムの修正や練習、それ以前にテニスに対する考え方、取り組み方を再認識していかなくてはなりません。どのスポーツでも人生を賭けて挑んでいる選手は相当タフでしぶといですからね。日本のテニス界もその様な雰囲気は作らねばなりません。最低でも僕のクラブだけでも。


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