Facebookのアカウント持ってます？　

以前に書いたエントリー、生徒のお別れバーベキューパーティーに参加した際に出会う事そして別れる事に対して、既に慣れていて乗り切る力を自然と身につけている子供達を見て感じた事について書きたいと思う。

まず　#Facebook　（FB)とは世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービスである。元々はアメリカ合衆国の学生向けに作られていた。デジタル化したことにより実用版リバイス可能な進行形卒業文集という表現でいかがなものだろうか。

卒業文集の活用法と言えば、

新しい環境に入った際にそれぞれの出身校の卒業文集をみせてもらい学園祭の写真を見たり、クラブ活動の写真（囲碁クラブだったの？）とか、クラス名簿（これがあの芸能人？）などとワイワイガヤガヤ皆で騒ぎながら、一番の使用率といったらやはり「この子紹介してくれよ」ではないだろうか。人それぞれの使い方はあるが、最初の数ヶ月はそのような使い方をしてその後は本棚の奥に眠っているものの一つ。
本題のFBについてだが遅ればせながら僕もFBをやっている。テニス時代の戦友、桜田時代の仲間、テニス以外の仲間、新しく知り合った人ともFBを通じコミュニケーションをはかっているツールの一つである。STA、APF Academies、なんじゃでも各アカウントを持っており、それ用のもう少しパブリックに近い個人のアカウントもまた別に作成した。
驚く事にフロリダに住んでいた時に通っていたプライベートスクールの同級生からFBを通して連絡があった。小学校5年生以来である。これには驚かされた。彼の家はジョージアにあり、近所が見えないぐらいの広大なピーナッツ畑を所有している。サンクスギビングの時に遊びに行った思い出は今でも忘れていない。
しかし僕の年代、もしくは上の世代（いわゆるGoogle世代でない人たち）などはまだまだFBをやっている人が少ないので例えば当時の先生やホームステイ先のホスト、コーチを探しても探しきれない確立が高い。
では今のGoogle世代はどうであろうか。我々の生徒、特にインタースクールに通っている生徒は殆どと言っていいほどFBのアカウントを持っている。ということは、その学校を卒業し離ればなれになっても、ある程度の近況が把握できると言うこと。また在籍中でも遠征などに行く選手は、その友達もある程度の近況も把握でき、応援のメッセージもコストをかけずに送る事ができる。僕が中学時代に海外遠征に行っていた時はよく転校したと思われていて「あれ帰ってきたの？」なんて言われた覚えがある。
また当時、中学校卒業直後は昭島駅の改札口、電車の車両の中、最寄りの駅からの乗車する人、バス停、エスパ、ジローフィオーレ（最後の二つは大変にローカルです）などで友人と会ったり、特に昭島駅周辺で「初恋の女の子がいないかな」なんてキョロキョロしていた覚えがある。
久しぶりに顔を合わせ「久しぶり元気」とか「誰々なにやってんの？」とか「テニスやめちゃったの？」とか久しぶりに会う、見る、話す、気にかける、ので恥ずかしながらも会話が弾んだり、反対に弾まなかったりと、それでも当時をフラッシュバックする楽しさがあった。
Google 世代からは、ある程度繋がっているので、久しぶりに会っても、FBで近況を把握しているので会話の内容が変わってくる。「この前ピアノの発表会だったんだね」「試合優勝おめでとう」「家の鍵なくしたの？」「写真とおり、やはり派手になったな（心の声）」などと会っての嬉しさはあるだろうが今までのような突発的な驚きや特別な感情は当時と比べると少ないのではないだろうか。
それでも我々は海外在住という特殊な環境に住んでおり、今までだったらもう絶対に会う機会なんてないだろうなって思っていた人でも、FBをはじめブログやTwitterで繋がっているので何時でもどこでもコンタクトがとれるという気持ちが別れの辛さを軽減しているのではないかと思う。これもITの進化の恩恵である。iPadを手にして様々なものが変わっていくのを実感するのであった。