試合終了は23:00近くであった。試合後クールダウンでバイクをこいでいる錦織選手と健介コーチ。次の日疲れを残さないのもツアーの中での重要な戦い方。
試合を観戦するにあたってと安定感を感じないセオリーまったく無しのゲーム内容(通称:ジャンケンポンゲーム)は見ててうんざりしてくる。やっている本人でさえどうやって勝てたのか、次はどうやったら勝てるのかが分かってないのだから。
流石にATPクラスになると上記にあげた内容の試合を見ることは希である。このレベルではお約束事が決まっていて、反対に派手さはなくとてもシンプルに感じてしまうぐらい。
錦織 vs?Gabashvili戦を振り返ってみると3-6 1-3までは相手の気迫や、コートやリズム等すべてがかみ合わなく、負ける試合というのはこのようにして負けるのだなと思ってしまった。しかしそれは終わりではなくそこからが始まりであった。セカンドの踏ん張り、何よりも[ バックハンド クロスコート:patience ] とファイナルセットの猛チャージ、そして一気に突き放した。その勝ち方は「美しく勝つ」というのを象徴した試合内容であった。
このクラスではただ勝つだけでは物足りない。「美しさ」とは勝つことを前提にそれだけではなく、
オフェンスはイマジネーションとクリエティビティーな力が発揮されるファンタジーなオフェンスであり
ディフェンスは具体的そして緻密であるステマティックなディフェンスな部分に美しさを感じてしまう。
錦織君のオフェンスを見ているととてもファンタジーな気分になる。ディフェンス能力も上がってきているので、まだまだこのランキングで収まる選手ではなさそうだ。
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